21世紀の人類のための21の思考から

ユヴァル・ノラ・ハラリ氏の、ベストセラーである、”21世期の人類のための21の思考”という本から、政治家の実力を見極めるに有効な4つの質問というのがなるほどと思ったので紹介させていただきます。


次の選挙が行われ、政治家があなたに投票して欲しいと懇願してきたら、次の4つの質問をしてみましょう。


1. もしあなたが当選したら、核戦争のリスクを軽減するためにどのような行動をとりますか?


2. 気候変動のリスクを軽減するために、どのような行動をとりますか?


3. AIやバイオエンジニアリングのような場合によっては破壊的になり得る技術を規制するために、どのような行動をとりますか?


4. そして最後に、2040年の世界をどのように見ていますか?最悪のシナリオはどのようなもので、最良のシナリオのビジョンはどのようなものでしょうか?


これらの質問を理解していない政治家がいたり、将来に向けて意味のあるビジョンを策定できずに、過去の話ばかりしている政治家がいたら、その政治家に投票しないようにしましょう。残念ながら、あまりにも多くの政治家が国益を狭く見ていて、国際協力に反対している。それなら、人類の普遍的な宗教的伝統に頼ることで、世界を一つにすることができるのではないだろうか。


如何でしょうか。


ハラリ氏の定義では、政治家とは、今の世の中を良くするためだけでなく、将来も見据えて、未来のビジョンに向かって、今何をやるべきなのかを分かっている人、そして、それらを提示できる人ということなのだと思いました。


企業でも、コーポレート・ビジョンやミッション・ステートメントを策定して、コーポレート・アイデンティティに力を入れているところも多くあります。社会の問題に対して、自分達が何ができるのか、環境問題や、マイノリティ問題、多様性・包括性の推進など、企業としてそれらの問題を改善するための行動にコミットメントしている企業に共感や尊敬が集まるのも分かりますね。

(English) 


When the next elections come along, and politicians implore you to vote for them, ask these politicians four questions: If you are elected, what actions will you take to lessen the risks of nuclear war? What actions will you take to lessen the risks of climate change? What actions will you take to regulate disruptive technologies such as AI and bioengineering? And finally, how do you see the world of 2040? What is your worst-case scenario, and what is your vision for the best-case scenario? If some politicians don’t understand these questions, or if they constantly talk about the past without being able to formulate a meaningful vision for the future, don’t vote for them. Unfortunately, too many politicians have a narrow view of the national interest and rail against global cooperation. Perhaps, then, we can rely on the universal religious traditions of humankind to help us unite the world?

Harari’s definition of a politician, I thought, is someone who knows what to do now and is able to present them, not only to make the world a better place today, but also to look into the future and work towards a vision for the future.

Many companies are also focusing on corporate identity by developing a corporate vision and mission statement. You can see that there’s a lot of empathy and respect for companies that are committed to what they can do to address social issues and what they can do to improve those issues as a company, whether it’s environmental issues, minority issues, or promoting diversity and inclusiveness.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.