最近マネージメントの世界で注目されている、フィードフォワード (Feedforward)という言葉をご存知でしょうか。
フィードバックという言葉はビジネスの場でコーチング目的で一般的に使われていますが、フィードフォーワードを使ったコーチングはまだ新しい考え方ですので紹介してみたいと思います。
フィードフォワードをコーチングで使う目的!
フィードフォワードコーチングの考え方は、未来のパフォーマンスや、未来のキャリアパスに焦点を当てた継続的なプロセスとなります。
過去のイベントに関して採点をつけることでもありませんし、マネージャーは執行人(Executionerr)ではなく、あくまでものコーチとしての役割を担います。
従業員エンゲージメントの主な目的の一つは、社員の成長と能力向上を促進していくことですが、他の目的としては、マネージャーが一人一人の社員をケアしていくことにあります。フィードフォワードコーチングはこの二つの目的を同時に果たしていくことができます。
過去は変えられないが、未来は変えられる!
フィードバックが基本的に人からもらうものであるのに対して、フィードフォワードとは、簡単に言えば、「自分自身で変革したいことを1つ決め、それを自分自身で改善していくこと」となります。
フィードフォワードを勧める理由
- 人はそもそもネガティブなフィードバックを聞きたいと思っていない。
- 人は将来に向けてのアイデアを得ることは大好きである。
- 人は自分で決断することを強く望んでいる。
- フィードフォワードを行うことで、あなたの影響を受けるすべての人が、あなたの味方になる。
- 人が「正しく」なるように手助けするのは、「間違っている」と証明するよりも、はるかに生産的である
フィードバックは、過去の言動に対して、周りの人から意見をもらうものですが、過去というものは変えることができません。ならば、自分の未来をどうしたいのか、これから自分がどう変わりたいのかを自分で決め、それに取り組んでいくほうが、はるかに建設的で意味があります。
フィードフォワードの進め方の例
- 自分のビジネスにとって重要なことで、変えたいと思う行動を1つ選び、書き出す。例えば、「人の話をしっかり聞く」など。
- 信頼できる人に、自分が行動を変える理由を説明する。
- 「自分が決めた行動の変革」を継続的に実行するために役立ちそうな提案をしてもらう。
- 納得したら提案を受け入れ、実行する
- その人にチェックしてもらう
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