フィードバックでなくてフィードフォワード

最近マネージメントの世界で注目されている、フィードフォワード (Feedforward)という言葉をご存知でしょうか。


フィードバックという言葉はビジネスの場でコーチング目的で一般的に使われていますが、フィードフォーワードを使ったコーチングはまだ新しい考え方ですので紹介してみたいと思います。

フィードフォワードをコーチングで使う目的!


フィードフォワードコーチングの考え方は、未来のパフォーマンスや、未来のキャリアパスに焦点を当てた継続的なプロセスとなります。


過去のイベントに関して採点をつけることでもありませんし、マネージャーは執行人(Executionerr)ではなく、あくまでものコーチとしての役割を担います。


従業員エンゲージメントの主な目的の一つは、社員の成長と能力向上を促進していくことですが、他の目的としては、マネージャーが一人一人の社員をケアしていくことにあります。フィードフォワードコーチングはこの二つの目的を同時に果たしていくことができます。

過去は変えられないが、未来は変えられる!


フィードバックが基本的に人からもらうものであるのに対して、フィードフォワードとは、簡単に言えば、「自分自身で変革したいことを1つ決め、それを自分自身で改善していくこと」となります。

フィードフォワードを勧める理由

  • 人はそもそもネガティブなフィードバックを聞きたいと思っていない。
  • 人は将来に向けてのアイデアを得ることは大好きである。
  • 人は自分で決断することを強く望んでいる。
  • フィードフォワードを行うことで、あなたの影響を受けるすべての人が、あなたの味方になる。
  • 人が「正しく」なるように手助けするのは、「間違っている」と証明するよりも、はるかに生産的である

フィードバックは、過去の言動に対して、周りの人から意見をもらうものですが、過去というものは変えることができません。ならば、自分の未来をどうしたいのか、これから自分がどう変わりたいのかを自分で決め、それに取り組んでいくほうが、はるかに建設的で意味があります。 

フィードフォワードの進め方の例

  1. 自分のビジネスにとって重要なことで、変えたいと思う行動を1つ選び、書き出す。例えば、「人の話をしっかり聞く」など。
  2. 信頼できる人に、自分が行動を変える理由を説明する。
  3. 「自分が決めた行動の変革」を継続的に実行するために役立ちそうな提案をしてもらう。
  4. 納得したら提案を受け入れ、実行する
  5. その人にチェックしてもらう

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.