2020年3月3日に投稿した”情熱の源泉”の記事に書かせていただいたように、何か物事を成し遂げたり、何か行動を促したいときにはモチベーションがとても大事になってきます。
そもそもモチベーション(動機づけ)とは、行動を起こさせ、その行動を維持し、一定の方向へ導いていく過程の総称であるそうです。
少し小難しい話になりますが、行動を引き起こし展開するための原動力となる個体の内的要因を動因(drive)といい、その行動の目標となる 対象、すなわち行動を導く外的要因を誘因(incentive)と言います。
ということで、動機づけは、動因、誘因、および両者の間に 生じる行動 (behavior)、の3つの構成体から成る概念のことを言います。
たとえば、オリンピックを目指すアスリートにとって、オリンピック出場が誘引となります。動因は、一番になりたいという欲求や、自分の記録を更新したいという成長欲であったり、コーチや周りから認めてもらいたい、褒めてもらいたいという承認欲であったり、名声欲であったりします。
この動因と誘因の存在が動機づけの成立の条件となり、行動がどのように動機づけられているかを理解するためには、その行動の動因と誘因を正しく理解することが必要となってきます。
と、ここまで難しい話になってしまいましたが、皆さんも何か仕事や習い事において、モチベーションが上がらない時には、この動因と誘因を見てみるといいかもしれません。
ちなみに、動機づけには更に四つのステージに分けることできるそうです。
行動喚起 … 行動を始発させる
行動維持 … 目標到達に向かって行動を持続する
行動調整 … 自分の行動をふり返って目標到達への適切な方略を考えるなど、行動を調整する
目標行動強化 … 目標に到達した場合に行動を強化する
何か新しいことを始めて、最初はモチベーションが高かったものの、最近やる気が起こらないという方には、どこに問題があるのかこの四つのステージを見直してみるのをおすすめします。
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