Whyから始めてみよう

レゼンで、相手の共感を得るためには、思考を司どる大脳新皮質(合理性)にだけ訴えるのではなくて、相手の感情に直接訴える”ストーリーテリング”の手法も取り入れるのが効果的。そのためには、プレゼンをWhat(何が)からではなく、Why(何故か)から始めるのがおすすめです。

近年に成功している企業の多くは、商品をプロモーションする際に、その商品が高い機能性を持っていて、デザイン性も高く、また価格的にも魅力的であるといった一般的な広告手法に留まらず、その商品は、どのような背景のもと、どのような目的を持って開発されたか、また、その商品が如何に顧客体験を高めてくれるかを想像させてくれるような、所謂ストーリーテリングの手法を使った訴求法を行なっています。

ちなみに、前者の一般的なマーケティングは、What (何が)に訴求するアプローチで、受け手の大脳新皮質(合理性、分析的、思考的、言語)に語りかけるのに対して、

後者のストーリーテリングは、Why (何故か)に訴求するアプローチとなり、こちらは、大脳辺縁系(感情、信頼性、忠誠心、ビジュアル系)に語りかけるのだそうです。

なぜ、こんな話をしたかと言いますと、昨日のブログで書いたように、私自身、今の会社の転職してからの10年で数多くのプレゼンをこなしてきました。最初のうちは、私のプレゼン手法は完全に、Whatに訴求するアプローチを取っていました。こちらは、他の言い方で、アウトサイドインアプローチとも言います。

一方で、プレゼンの数をこなすうちに、相手の共感を得て、好印象を持ってもらうためには、思考を司どる大脳新皮質にだけ訴えるのではなくて、相手の感情に直接訴える、ストーリーテリングの手法も取り入れる必要があることが分かってきたのです。ちなみに、こちは別の言い方で、インサイトアウトアプローチと言うことができます。

そして、このストーリーテリングの手法をプレゼンに取り入れることによって、随分とプレゼンに対する評価が上がり、周りからもプレゼンが上手いと見られるようになったのです。

私自身、元々人前で話すことは得意でなくて、しかも英語でプレゼンなど学生の時は考えられませんでしたが、社会人になって、英語もプレゼンもとにかく鍛えに鍛えられて、何十年という年月をかけてようやく自分の強みだと言えるようになったと思っています。

ここで満足せずに、これからも英語とプレゼンの能力をさらにブラッシュアップして、この二つをかけ合わせて何かできないか模索していきたいと思います。

(English)

Many of the successful companies in recent years have gone beyond the usual advertising techniques of promoting products with high functionality, good design, and attractive price points, and have used storytelling techniques that allow the viewer to imagine how the product was developed, with what purpose, and under what circumstances, and how it enhances the customer experience. The appeal method is based on the so-called “storytelling” method, in which the advertiser makes us imagine how the product was developed with what background and for what purpose, and how the product enhances the customer experience.

Incidentally, the former general marketing approach appeals to the “what” and speaks to the recipient’s neocortex (rational, analytical, thinking, language), whereas the latter storytelling approach appeals to the “what” and speaks to the recipient’s “why” and “why not”.

The latter approach, storytelling, appeals to the why, and this one speaks to the limbic system (emotional, credibility, loyalty, visual).

The reason I mentioned this is because, as I wrote in yesterday’s blog, I myself have done numerous presentations over the past 10 years since I started my new job at my current company. In the beginning, my presentation approach was completely based on an approach that appealed to the What. This is another way of saying outside-in approach.

On the other hand, as I gave more and more presentations, I came to realize that in order to gain the empathy of others and make a good impression, I needed to incorporate storytelling techniques that appealed directly to their emotions, rather than just to their neocortex, which controls their thinking.
This is another way of saying “insight-out approach.

By incorporating this storytelling technique into my presentations, I have been able to improve my presentations and people have come to see that I am a good presenter.

I myself was never good at public speaking, and I could never have imagined giving a presentation in English when I was a student, but now that I am a working adult, I have trained myself hard in both English and giving presentations, and after decades of hard work, I can finally say that it is my strength.

I will not be satisfied here, but will continue to further brush up my English and presentation skills and explore what I can do by combining these two.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.