何か壁にぶち当たった時や、人生が辛いと感じた時によく見る動画に、多摩大大学院教授の田坂広志先生のものがあります。
先生のお話は、絶望の中でも希望を持ち続け、諦めない心の大切さを教えてくれるものが多いのですが、特に ”人間の真の強さ” について語られた言葉が強く印象に残っています。
以下、引用です。
いま、書店に並ぶ本や雑誌を見れば、「成功」という文字や、「勝利」という文字が躍っている。「いかにして成功者になるか」や「いかにして勝利者になるか」というメッセージが溢れている。しかし、人生の真実を、ありのままに見つめるならば、「成功」の陰には、必ず「失敗」があり、「勝利」の陰には、必ず「敗北」がある。されば、我々の人生において、失敗や敗北、挫折や喪失、そして、事故や病気は、決して避けることはできない。
では、人間の「真の強さ」とは何か。それは、決して「必ず成功する力」や「必ず勝利する力」のことではない。人間の真の強さとは、人生において、いかなる出来事があろうとも、その「解釈」を過たない力。否定的な出来事が起ころうとも、それを肯定的に解釈する「魂の力」。その「解釈力」と呼ぶべき力であろう。
私自身も、これまでの人生を振り返ってみると、自分自身の成長や強さは、物事が上手くいっている時ではなく、何か失敗した時、挫折を感じた時、そして困難だと感じた時にやってきました。
これまでの人生は全て運と周りの人からのサポートによってやってこられただけと思っています。一つだけ自分が才能に恵まれていたとすると、失敗をいつまでも引き摺らない楽天さと、挫折をバネに変えられる回復力(レジリエンス)だと思っています。
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