人生はフェアではないけど、それでも

英書52冊マラソンの11冊目に選んだ本は、John Green氏の “The Fault In Our Sstars (邦題:さよならを待つふたりのために)です。命の儚さを感じるとともに、生きることの喜びと意義を教えてもらった気がします。残りの人生、一生懸命生きていきたい。

英書52冊マラソンの11冊目に選んだ本は、John Green氏の “The Fault In Our Sstars (邦題:さよならを待つふたりのために)です。

この作品、2014年に映画化もされていてかなりのヒットを飛ばしているそうですが、私自身はこの作者の本を始めて読みました。

この作品に出てくる主要人物は、みな10代の若者たちで、そこで出会った女の子と男の子のラブストーリーです、と言ってしまうと何処にでもある話に聞こえると思いますが、彼らが出会った場所は、がん患者が支援を求めて集まるサポートグループの集会でなのです。

つまり彼らは皆ガンと戦いながらいつ自分の命が尽きてしまうか毎日不安を抱えながら生きている若者たちなのです。

作中に、主人公の二人がマズローの欲求5段階説のことを話す場面が出てくるのですが、彼らは常に命の危険に侵されているため、5段階のうち下からの2番目の安全欲求の段階に閉じ込められていて、その先の社会的欲求や、承認欲求、自己実現欲求を求めることができないと話している場面がとても印象的でした。

ただこの作品は、作品を通して悲哀感を感じることはなく、またお涙ちょうだいのテーストでもなく軽く読み進めることができるのは、この作者の力量なのかなと思いました。それでも読み終わった時には涙が自然と出てしまいますが。

本を読み終わって頭の中によぎったのは、明石家さんまさんの言葉である、”生きてるだけで丸儲け”。

残りの人生、1分1秒を無駄にせずに大切に生きていきたいと思いました。

(English)

The 11th book I chose for my 52-book marathon in English is John Green’s “The Fault In Our Sstars.

I heard that this book was made into a movie in 2014 and has been quite a hit, but this is the first book I have read by this author.

The main characters in the book are teenagers, and the love story is about a girl and a boy who meet at a support group where cancer patients gather for support.

In other words, they are all young people who are battling cancer and live in daily fear of when their lives will end.

In the film, there is a scene in which the two main characters talk about Maslow’s five-step theory of needs, and they say that because they are constantly in danger of dying, they are trapped in the second lowest of the five stages, the need for safety, and are unable to seek social needs, approval, or self-actualization beyond that stage. The scene was very impressive.

However, I thought it was the author’s ability to make the work read lightly without a sense of sadness or a tear-jerking tone throughout the work.

I still found myself tearing up when I finished the book, though.

After finishing the book, what came to my mind was a quote by Mr. Akashiya: “Just being alive is a whole lot of money.

I wanted to cherish every minute and second of the rest of my life without wasting it.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.