今日は、使えるビジネス英語を取り上げてみたいと思います。
私自身、ビジネス英語を実戦で使って20年以上は経ちますが、その時々で流行りの言葉があるわけです。
例えば、”ecosystem” という単語。元々は ”生態系” という意味ですが、ビジネス英語では、
Our company has been revisiting the entire supplier ecosystem to see if there is any improvement opportunity it can find in terms of logistic operation.
( 日本語訳) 当社では、サプライヤーのエコシステム全体を見直し、物流業務の面で改善の機会があるかどうかを確認しています。
のように使います。
それでは、今日の本題として、correlation (相関関係)とcausation (因果関係)を取り上げてみたいと思います。
皆さん、ビジネスの場でプレゼンをする場合、何かデータを提示しながら話すことが多いと思います。その場合に、この、correlaitonとcausationという言葉を効果的に使うと説得力が上がったり、分かりやすいプレゼンになるのではないででしょうか。
相関関係:AとBの事柄になんらかの関連性があるもの
因果関係:Aを原因としてBが変動すること
良く、ビジネス英語で使われる文章に、
These two set of data shows a strong correlation, but not the causation.
これらの二つのデータは、強い相関関係を示していますが、因果関係はありません
などと使われます。
せっかくなので、 correlationとcausationの違いを英文でも理解しましょう。
Imagine that you’re looking at health data. You observe a statistically significant positive correlation between exercise and cases of skin cancer—that is, the people who exercise more tend to be the people who get skin cancer. This correlation seems strong and reliable, and shows up across multiple populations of patients. Without exploring further, you might conclude that exercise somehow causes cancer! Based on these findings, you might even develop a plausible hypothesis: perhaps the stress from exercise causes the body to lose some ability to protect against sun damage.But imagine that in reality, this correlation exists in your dataset because people who live in places that get a lot of sunlight year-round are significantly more active in their daily lives than people who live in places that don’t. This shows up in their data as increased exercise. At the same time, increased daily sunlight exposure means that there are more cases of skin cancer. Both of the variables—rates of exercise and skin cancer—were affected by a third, causal variable—exposure to sunlight—but they were not causally related.
(日本語訳)あなたが健康データを見ていると想像してみてください。運動と皮膚がんの症例との間に統計的に有意な正の相関関係が観察されました。この相関関係は強力で信頼性が高いように思われ、複数の患者の集団に渡って示されています。これ以上調べなくても、「運動は何となくがんの原因になるのではないか!」と思われるかもしれません。これらの知見に基づいて、もっともらしい仮説を立てることもできるかもしれません。しかし、実際にはこの相関関係があると想像してみてください。これは運動量の増加としてデータに表れています。同時に、毎日の日光への曝露量が増えるということは、皮膚がんの症例数が増えるということでもあります。運動率と皮膚がんの両変数は、第3の因果関係変数である太陽光への曝露の影響を受けていますが、因果関係はありませんでした。
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