知ることの喜び

ここ最近、Pros and Cons というディベーターハンドブックを読んでいますが、英語の勉強に役立つだけでなくて、様々なディベートトピックに触れることで、知的好奇心が掻き立てられ、また、それぞれ、肯定側、否定側の見方を知ることで、思考能力も鍛えられるので、一石二鳥どころか、一石三鳥だと感じています。

例えば、昨日は、シビル・ロー(制定法主義)とコモン・ロー(判例法主義)に関して学びました。

因みに、その違いは、シビル・ロー(制定法主義)とは制定法(法典)を中心とする法体系で、フランス、ドイツをはじめとして、オランダ、ベルギー、イタリア、スペイン等のヨーロッパ諸国、ブラジル、アルゼンチン等の南米諸国、中国、韓国などのアジア諸国の多くが取り入れています。

コモン・ロー(判例法主義)とは先例主義であって、制定法ではなく判例を中心とする法体系で、元々は英国法において発生した法概念。イギリス以外にも、アメリカ、カナダ、オーストラリア、インドなどかつての大英帝国領であった国々が取り入れています。

それでは、日本は、どちらを取り入れているでしょうか。

日本は、明治維新と共に、近代化を進めることになりますが、当初、明治政府はイギリス法の導入を考えたそうです。しかし、判例法を取り入れたくても、それまでに判例の蓄積もないため、制定法であるシビル・ローを取り入れたそうです。

これには、時を同じくして急激な近代化を進めていたドイツ帝国(プロセイン王国)の影響を受けたとされているそうです。

明治時代に公布された近代日本で初めての憲法である大日本帝国憲法も、当時のドイツの憲法をお手本に制定されていますので、当時日本は、イギリスやアメリカではなくて、ドイツを近代化の象徴としてお手本にしていたということが分かります。

ということで、少し深堀して調べていくことで、今まで断片的だった知識が、体系的に繋がっていくことに嬉しさを感じるこの頃です。

(English)

Recently, I have been reading Pros and Cons, a debater’s handbook, and I have found that it not only helps me learn English, but also stimulates my intellectual curiosity by exposing me to various debate topics and trains my thinking skills by learning the views of the positive and negative sides, respectively.

For example, yesterday, we learned about civil law (statute law) and common law (case law).

The difference, in case you were wondering, is

Civil law (statute law) is a legal system based on statutes (codes), which has been adopted by France, Germany, the Netherlands, Belgium, Italy, Spain and other European countries, Brazil, Argentina and other South American countries, and many Asian countries such as China and Korea.

Common law is a legal system that is based on precedents, not statutes, and was originally developed in British law. In addition to the U.K., the U.S., Canada, Australia, India, and other countries that used to be part of the British Empire have adopted this system.

So, which one has Japan adopted?

With the Meiji Restoration, Japan proceeded to modernize, and at first, the Meiji government thought of introducing British law. At first, the Meiji government wanted to introduce English law, but since there was no accumulation of precedents, they adopted the Civil Law, which is a statute law. It is said that this was influenced by the German Empire (the Prochain Kingdom), which was undergoing rapid modernization at the same time.

The first modern Japanese constitution, the Imperial Constitution of Japan, which was promulgated in the Meiji era, was also modeled after the German constitution of the time, so we can see that Japan was looking to Germany as a symbol of modernization, not to England or the United States.

So, by digging a little deeper into my research, I am happy to find that my fragmented knowledge is now systematically connected.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.