The Economist誌 ーApocalypse, but no deliverance (14th Mar 2020)

英文
In January, soon after reports surfaced of a growing epidemic in China, North Korea slammed its borders shut. The country responded similarly to China’s outbreak of SARS in 2003 and even to the outbreak of Ebola in West Africa in 2014. The measures were much more comprehensive this time. All travel in and out of the country was stopped. Foreigners already in the country, notably diplomats and aid workers, were put in quarantine. Trade across the border with China, three times higher than in 2003, has ground to a halt, including the huge, officially sanctioned smuggling rackets that get around UN sanctions. North Korea has even refused to take back defectors rounded up by Chinese authorities.


But with so much cross-border activity before the clampdown, it seems implausible that the virus has been kept wholly at bay. It is impossible to know for sure. One report claims that 200 North Korean soldiers have died from covid-19. If that is true, and anything like the typical ratio of infections to deaths holds true, then tens of thousands of North Koreans have the virus—and the chances of keeping it away from the well-fed elites in Pyongyang are close to zero.


If the new coronavirus does take hold, it will ravage the malnourished (including many army conscripts) before anyone else. To Mr Kim, these people are expendable. Nonetheless, the ferocity of his response suggests he is terrified of the virus. A big epidemic would make him look ineffective—something no all-powerful god-king can afford.


ヒント!
apocalypse = 天啓、黙示、大惨事
deliverance = 救出、釈放
slammed its door shut = ドアをバタンと閉める
comprehensive = 包括的な 
halt = 停止、休止、中断
sanctioned = 制裁された
smuggling = 密輸
defectors = 欠陥、欠損、欠点
clampdown = 取締り、弾圧
implausible = 信じがたい,ありそうもない
take hold = 定着する、確立される
ravage = 破壊する、荒れる
malnourished = 栄養失調の 
conscript = 徴兵する
expendable = 消費できる、使い捨ての、消耗品の
ferocity = 残忍な行い、獰猛さ

日本文参考例
1月、中国で流行が拡大しているという報告が表面化した直後、北朝鮮は国境を閉鎖した。同国は、2003年の中国のSARSの発生、および2014年の西アフリカでのエボラ出血熱の発生の時も同様な対応を取りました。今回の措置はより包括的なものとなりました。国内外への旅行はすべて禁止されました。国内にいる外国人、特に外交官や援助隊員は検疫下におかれました。 2003年当時より3倍の規模となった国境を越えた中国との貿易は、国連制裁を迂回して堂々と取引されている密輸ラケットを含め、停止されています。北朝鮮は、中国当局によって捕らえられた亡命者さえも受け入れることを拒否しました。


しかし、今回の取り締まり前から国境を越えた活動が非常に多いため、ウイルスを完全にあちら側に留めているということありそうもありません。確実であることはあり得ないのです。ある報告では、200人の北朝鮮兵士が COVID-19で死亡したと主張されています。もしもそれが真実であり、今回の感染に対する死亡率も正しければ、既に数万人の北朝鮮人がウイルスに感染していることとなり – そして平壌の恵まれたエリートがウィルスを遠ざけることのできる可能性はゼロに等しいということになります。

もしも新しいコロナウイルスが定着した場合、栄養失調(多くの軍の徴集兵を含む)の惨事が進むこととなります。 キム氏にとっては、これらの人々はただの使い捨てでしょう。 それにもかかわらず、彼の今回の対応の残忍さは、彼自身がウイルスを恐れていることを示唆しています。 今回のような大きなスケールの伝染病は彼を無能に見せてしまいます – すべてに万能な神王にも手に入れることができないものがあるということでしょう。

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サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.