集中力と忍耐力が人生を助ける

若いときは自分にはなんの才能も無いと嘆いていたこともありましたが、それでも一つのことを集中力と忍耐力で続けたことで人並み以上のスキルを身につけることができたと思っています。才能と違って、規律力は後天的に誰でも鍛えられる能力ではないでしょうか。

英書52冊チャレンジの31冊目に読んでいる、村上春樹さんの、”走ることについて語るときに僕の語ること”(英訳版)には、村上さんの作家としての哲学や人生に対する考えを垣間見ることができてとても刺激をいただいています。

特に印象に残った部分に、才能は生まれながらの資質が大きく影響するのに対して、集中力と忍耐力は後天的にトレーニングにより身につけられ、特に歳をとってからは集中力と忍耐力が大きな財産となるというようなことを書かれれいることに共感を覚えました。

一部引用してみます。英語から日本語に翻訳し直しているので正確でないかもしれませんが。

幸いなことに、集中力と持久力は才能とは異なり、訓練によって身につけ、磨くことができる。集中力も持久力も、毎日机に向かって一点に集中する訓練をしていれば、自然に身につくものです。これは、先ほど書いた筋トレと同じです。集中する対象を常に全身に伝達し、毎日書くために必要な情報を徹底的に吸収させ、目の前の仕事に集中させるのです。そして、徐々に自分のできることの限界を広げていくのです。ほとんど意識することなく、ハードルを上げていくのです。これは、毎日ジョギングをして筋肉を鍛え、ランナー体型になるのと同じプロセスです。刺激を加え、それを維持する。そして繰り返す。忍耐が必要なプロセスですが、必ず結果はついてきます。

これで、村上さんが必然的に何十年もの間走り続けているのも分かった気がします。

また、村上さんは毎朝ジョギングの後3時間から4時間は机に向かって書く作業を続けていらっしゃるそうですが、とにかく書いているときは一才他の作業をせずに書くことだけに集中されるそうです。そこが、元々あった才能だけでなく、集中力と忍耐力を培ってきたことで長く作家として第一線で活躍されている秘訣なのかと思いました。

私の場合、英語を読んでいても、ふと気がつくとSNSをチェックしたり、動画を見てしまったりとマルチタスクをしてしまいがちですが、これからは英語を勉強するときはとにかくそのことだけに集中するように心がけていきたいと思いました。

そして、村上さんのように、ランニングにより、さらに集中力と忍耐力を鍛えていければいいなと考えています。

(English)

Haruki Murakami’s “What I Talk About When I Talk About Running” (English translation), which is the 31st book I am reading for the 52-book English book challenge, is very inspiring to me because it gives me a glimpse into his philosophy and thoughts on life as a writer. I am very much inspired by the glimpse of your philosophy and thoughts on life as a writer.

One of the parts that particularly impressed me was that while talent is largely influenced by innate qualities, concentration and perseverance can be acquired through training, and that concentration and perseverance are great assets, especially after one gets older.

Let me quote some of it. I am re-translating it from English to Japanese, so it may not be accurate.

Fortunately, concentration and endurance, unlike talent, can be acquired and honed through training. Both concentration and endurance can be acquired naturally if you train yourself to focus on a single point at a desk every day. This is the same as the muscle training I wrote about earlier. You have to constantly transmit the object of concentration to your entire body, thoroughly absorb the information you need to write every day, and focus on the task at hand. Then you gradually expand the limits of what you can do. You raise the bar with little or no conscious effort. This is the same process as jogging every day to tone your muscles and get into runner shape. Stimulate and maintain it. And repeat. It is a process that requires patience, but the results always follow.

Now I think I understand why Murakami-san has inevitably been running for decades.

When he is writing, he is so focused on writing that he does not do any other work at all. I thought this was the secret to his longtime success at the forefront as a writer, not only because of his natural talent, but also because he has cultivated his concentration and perseverance.

In my case, even when I am reading English, I tend to multitask, checking SNS or watching videos when I suddenly realize I am multitasking.

And like Murakami-san, I hope to further develop my concentration and patience by running.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.