私は、父方の祖父の記憶がありません。自分が1歳の誕生日を迎える前に亡くなっているからです。
それでも、祖父が生前どのような人生を送り、どんな人だったかを良く知っています。
何故なら、私が子供の頃、父から何度も何度も繰り返し、祖父の話を聞いていたからです。
私の父親はそういう人でした。自分が初めて稼いだ給料で両親にプレゼントした話や、父が40歳の時に祖父に平手打ちされた話、祖父が甘酒一杯でベロベロに酔っ払う話、その他数々の武勇伝、何度も何度も同じ話を聞いてその時は、またかと思っていました。
それから数十年が過ぎましたが、今思うことは、祖父の思い出をくれて有り難うと父に言いたいです。
その父も昨年暮れに亡くなり、祖父の話をすることも、父と話すこともできなくなりました。それでも、父と祖父は自分の思い出の中で生き続けています。
今一番思うことは、自分ももっともっと妻や娘に話を伝えていきたいということです。
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