このままでは日本はオワコンだ。いや、もうすでに日本は終わっている。落ちるところまで落ちないと日本人は変われない。
そんな悲観的な声がメディアやSNSを通して毎日聞こえてきますが、一方で、それでは日本を終わらせないためにどんな処方箋があるかを提案する声はあまり聞こえてきません。
日本や日本の経済を良くするために働いている政治家や官僚の人たちだけでなく、経済、産業界から学者の人たちまで、多くの人は、自分たちの保身や、既得権益や利権を守るのに必死で、このままでは、日本に必要な痛みを伴う構造改革はいつまでもできないと絶望感を抱くことさえあります。
私自身、こうした状況に憂いはあるものの、具体的に何か行動を起こしたり、積極的に勉強したりすることはありませんでした。
ただ、このブログを立ち上げた理由である、”幸せの達人になる” ためには、日本人全体が幸せになるために必要なことを考えたり、行動することを他人任せにしてはいけないと思うようになりました。たとえ、自分一人の力が無力であったとしても、自分で知見を深めて、自分の頭でも考えて、自分なりの考えを発信していくことが大切だ考えます。
そのためには、日本の社会においてどのような課題があり、その課題に対してどのような施策が取られ、どのような結果を生み出しているのか、そして他にどんな取り組みが必要なのかを勉強していきたいと思います。
今回は、社会学者である、宮台真司さんが提言している、「正社員制度を廃止して既得権益を動かせ」を考えてみたいと思います(社会という荒野を生きるという本から抜粋)。
提案
終身雇用の正社員という制度を廃止して、労働の流動化を進めていく
理由
- 正社員という既得権益が無くなれば労働市場の流動性が高まり、活性化する
- 右肩上がりの時代が終わった日本において、終身雇用は有害でしかない
- 非正規労働者が増大する状況では、正規労働者は非正規労働者からのアガリを搾取している
- 正社員は簡単に解雇できないので、労働調整のためのサービス残業が発生する
- 同一労働同一賃金を導入できれば会社の生産性も上がる
以上が、宮台さんの提言となります。過激な言質が取り上げられることが多い宮台さんですが誰にも忖度することなく歯切れのいい議論を展開されるので注目しています。
私自身、この考えに大いに賛成です。
政府が掲げる働き方改革では、非正規雇用労働者を正社員へ転換する支援策を打ち出していますが、上記の理由により、正社員の比率が増えれば増えるほど労働力の流動性も、生産性も低くなり、倒産する会社も増えてくると思うのです。
正社員の道が閉ざされることで絶望する人も出てくるとは思いますが、そもそも海外のように正社員という雇用形態自体、そして終身雇用というシステムもなければ、そして同一労働同一賃金を実現できれば、まだ日本の経済は強くなれると思うのですがいかがでしょうか。
皆さんからのご意見もお持ちしております。
(English)
If things continue as they are, Japan is getting under water. No, Japan is already finished. The Japanese people cannot change unless they fall to the ground.
Such pessimistic voices can be heard every day through the media and social networking sites, but on the other hand, we do not hear many voices suggesting what prescriptions there are to prevent Japan from ending up like that.
Not only the politicians and bureaucrats who are working to improve Japan and the Japanese economy, but also many people from the business and industrial sectors to academics are so desperate to protect their own self-preservation and vested interests and interests that they even feel hopeless that Japan will never be able to make the painful structural reforms it needs if things continue in this way. I myself am concerned about this situation.
Although I myself am concerned about this situation, I never took any concrete action or actively studied the situation.
However, in order to “become a master of happiness,” which is the reason why I started this blog, I have come to believe that we should not leave it to others to think and act on what is necessary for the happiness of all Japanese people. Even if I alone am powerless to do so, I believe it is important to deepen my own knowledge, think for myself, and communicate my own ideas.
To this end, I would like to study what issues exist in Japanese society, what measures are being taken to address these issues, what results they are producing, and what other initiatives are needed.
In this issue, I would like to consider sociologist Shinji Miyadai’s proposal to “abolish the full-time employee system and move vested interests” (excerpted from the book “Living in the Wilderness of S
日本経済を強くするために、終身雇用の正社員制度を廃止して、同一労働同一賃金を導入することで労働力の流動性と生産性を高める提言に同意します。日本を沈没船にしないためにも、抜本的な構造改革を進めていけばまだ遅くない。そう信じています。