幸せの達人になるのにイズムはいらない

自分の考えに固執しすぎると、家族との不和や、人間関係の悪化の原因になりがちですが、それが集団化すると、自分たちが正義で、他は悪という考え方に陥り、延いては紛争や戦争に繋がっていくのでしょうか。エゴを少なくするのが今の自分の課題です。

今日は、MindVallyを主催するVishen Lakhianiさんのポッドキャスト番組で、子育てに関して多数の著作があり世界的にも名の知れたDr. Shefaliさんとの対談を聴いていました。

対談の最初に、親の思想や信条が如何に子供の教育やしつけに影響を与えるかが実例とともに話されていました。

また、それでは親の思想や信条などは何処から来るのかという話に移り、それはまた当然のことながら自分の両親に大きな影響を受けている訳ですが、もっと大きな枠組みでは、自分が生まれ育った環境であり、地域であり、国や宗教に依るところが大きいという話になりました。

そして、そこから話はイズム(主義)の話に移っていきます。

ナショナリズム(国家主義)や、パトリオティズム(愛国主義)、果てはエゴイズム(利己主義)などは、自分の生まれ育った国や環境によって形成されていくものですが、この対談では、これらのイズムが対立や排他を生み出して、それが集団化して戦争や紛争に繋がっているという話になりました。

私自身のことを振り返ってみると、子供の頃から大人になっていく過程で、思想的にはかなりリベラルよりな考え方に共感することが多かったように思います。

また20代後半から10数年日本を離れ海外に住んだことで、ニュートラルな考えを持つようになり、また50代も半ばになった今は、日本はもっと評価されていいはずだと、保守寄りの考えも持つようになりました。

このように、生まれ育った国や環境に加えて、年齢と経験により思想や信条も変わってくるのが自然だと思えます。

ただ、何かを一方的に決めつけて自分の意見以外はシャットアウトしてしまう、他者を排他しようとすることは気をつけなくてはいけないと思いました。

そんなことを考えながら、あれ今自分が娘にしていることはただの親のエゴイズムの押し付けではないのかと自問自答してしまいました。

まだまだ人間として成長しなくてはと反省しかりです。

(English)

Today, I was listening to a podcast program by Vishen Lakhiani, the host of MindVally, in which he talked with Dr. Shefali, a world-renowned author of numerous books on parenting.


At the beginning of the discussion, he talked about how parents’ ideologies and beliefs influence their children’s education and discipline, along with examples.


The discussion then moved on to the question of where parents’ thoughts and beliefs come from, which naturally is greatly influenced by one’s own parents, but in a larger framework, it depends on the environment, region, country, and religion in which one was born and raised.


From there, the conversation moved on to isms (principles).

Nationalism, patriotism, and egoism are all shaped by the country and environment in which one was born and raised. This led to wars and conflicts.

Looking back on myself, I think that from childhood to adulthood, I often sympathized with ideas that were considerably more liberal in ideology.

In my late 20s, after living abroad for more than 10 years, I came to have a more neutral viewpoint, and now that I am in my mid-50s, I have come to have a more conservative viewpoint, believing that Japan should be more highly regarded.

In this way, it seems natural that one’s ideology and beliefs change with age and experience, in addition to the country and environment in which one was born and raised.

However, I had to be careful about making one-sided assumptions about something and shutting out all opinions except my own, or trying to exclude others.

As I thought about this, I asked myself if what I am doing to my daughter now is not just the imposition of parental egoism.

I was reminded that I still need to grow as a human being.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.