やりたいことをして軽やかに生きる

”理想に向かって自分に嘘をつかずに人生を歩む”。そんな人生に憧れることはあっても実際に行動に移すことはできませんでした。54歳になる今、ようやく、やりたいことをして生きる覚悟ができた気がしています。レールを外れて人生もっと楽しみます。

世の中には、理想と現実を分けて生きている人が大半だと思います。

私自身もその一人です。

一方で、自分の理想や信念を曲げないで、いや、そもそも信念を貫いて生きるみたいな肩肘を張る人生ではなく、軽やかに自分のやりたいことをして生きている人も稀にいるわけです。

10年くらい前に読んだ、西村佳哲さんの、”自分をいかして生きる”  という本で紹介されていた、黒森庵というお蕎麦屋さんの店主である、加藤晴之さんという方がまさにそんな方でした。

ちなみに、西村佳哲さんという作家さんが大好きで、他にも、”自分の仕事をつくる”  という本もお勧めで今でもたまに読み返しています。

ところで、お蕎麦屋店主の加藤さんですが、元々は美大を卒業された後デザイナーの道に進み、単身イタリアに渡った後、かの有名なデザイナーであるジウジアーロの元でカーデザインの仕事をされていたそうです。

その後、ご子息誕生とともに帰国して、ソニーに入社。そこでテレビモニターのプロフィールプロをデザイン。ところが、ソニーのデザイナーという誰もが羨む仕事を捨て、八ヶ岳で自然農を始め、そこでたまたま畑に蒔いた蕎麦種をきっかけに蕎麦打ちに熱中することに。

その後、東京に戻った後は、デザイナーとして紙筒スピーカーの開発に関わる仕事をしたり、ミヤタ自転車から加藤さんの企画、デザインの自転車を発売した後に、蕎麦屋を開業。

本の中では、作者の西村さんが、加藤さんに何度も仕事を変えている理由を聞いています。

加藤さんの答えは、

仕事を替える時のきっかけは、好き・嫌いに近いと思います。感覚的な要素が大きくて、「こういうことをしていたら気が狂う」とか、「やってらんない」という状況に追い込まれて飽和するのが人より早いんだと思います。

と、答えられています。

このインタービューを読んで、当時の私は羨ましいと思い、自分がこんな人生に憧れているのだということを自覚することになりました。

この本を読んでから10年以上が経ちましたが、ようやく私自身も、加藤さんのように、好きなこと・嫌いなことを価値判断にした人生を歩む覚悟と準備ができた気がしています。

既定のレールを外れることで、予想外のことも色々出てくることもあるかと思いますが、そんな人生をワクワクしながら思い切り楽しんでいきたいと思います。

(English)

I believe that most people in the world live their lives separating ideals from reality.

I myself am one of them.

On the other hand, there are rare people who do not bend their ideals and beliefs, or even live a life that is not so much about their beliefs, but rather live lightly and do what they want to do.

Haruyuki Kato, the owner of a buckwheat noodle shop called Kuromorian, who was introduced in a book I read about 10 years ago, “Live Your Life to the Fullest,” by Yoshitetsu Nishimura, was just such a person.

By the way, I love the author, Yoshitetsu Nishimura, and I also recommend his book, “Create Your Own Work,” which I still read every once in a while.

By the way, Mr. Kato, the owner of Soba-noodle restaurant, originally became a designer after graduating from an art college, and went to Italy to work for Giugiaro, a famous designer, as a car designer.

He then returned to Japan with the birth of his son and joined Sony. There, he designed the Profile Pro TV monitor. However, he left his enviable job as a Sony designer to start a natural farming business in Yatsugatake, where he happened to sow buckwheat seeds in the field, which led him to become passionate about buckwheat noodle making.

Later, after returning to Tokyo, he worked as a designer involved in the development of paper tube speakers, launched a bicycle planned and designed by Mr. Kato from Miyata Bicycles, and then opened his own soba restaurant.

In the book, the author, Mr. Nishimura, asks Mr. Kato why he has changed jobs so many times.

Mr. Kato’s answer was.

I think the reason for changing jobs is similar to like or dislike.
I think there is a large sensory component, and I think I get saturated faster than others when I am forced into a situation where I say, “I would go crazy if I did this,” or “I can’t do this.

He answered.

Reading this interview, I was envious at the time and became aware that I was longing for this kind of life.

It has been more than 10 years since I read this book, and I feel that I am finally ready and prepared to lead a life like Mr. Kato’s, where I make value judgments about what I like and dislike.

I am sure that by going off the predetermined rails, many unexpected things may come up, but I would like to enjoy such a life to the fullest with excitement.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.