メタ認知よりも直感?

職場では能力開発の一環で、自己分析から、良好な人間関係を構築するための能力開発計画を立てていますが、一方で、他人を気にすることなく自分の本能の赴くままに、直感で生きていくことに惹かれる53歳の自分がいたりします。

メタ認知という言葉を聞いたことはありますでしょうか。

メタ認知とは、自分が認知していることを客観的に認知し、制御すること。つまり、認知していることを認知するという意味になります。

メタ認知は、もともとは心理学で使われていた用語でしたが、一般的に知られるようになったのは、ビジネスの場において、このメタ認知の能力を高めて、自己コントロールや対人関係の改善に役立てるようになったからです。

私自身、これまでメタ認知についてトレーニングを受けたり、特段に勉強してきたわけではありませんが、今働いている職場で取り組んでいる従業員の能力開発計画は、まさにこのメタ認知を高めることが主たる目的になっていることに気がつきました。

つまり、会社のような組織にこそ、誰とでも上手くやっていけて、高いコミュニケーション能力を持つ個人が重宝され、その能力を身につけるためにはメタ認知を高めることが有効であるという話です。

最近は、メタ認知を高めるために、マインドフルネスの考えを取り入れるところが増えているようです。

瞑想の手法として、頭の中に次々と浮かぶ雑念や感情(快、不快、正、負など)を、もう一人の自分ができるだけ中立的な立場で観察することで自分を客観視するということがあります。

この自分を客観視するということは、そのまま自分を制御したり、自己を規律することにつながり、結果的に良好な対人関係を築くためにも役立つということですね。

ここまで、メタ認知の意味と、メタ認知を高めることのお話をしてきましたが、私自身は、メタ認知はピープルスキルとして重要ではあるものの、そこにフォーカスしすぎると自分らしさを失ってしまうのではないかという一抹の不安を感じます。

自分を客観的に見ることも、組織や人に適合していくことも大事ではありますが、自分の本能の赴くままに、直感を信じて行動していくことも個人の幸せのためにはとても大切なことだと思うからです。

そして、自分を客観視する時と、自分の直感を信じる時と、その判断を誤らないようにすることも重要なのかもしれません。

もう少し自分なりに深堀をしてみて、また気がついたことがあったら報告します。

(English)

Have you ever heard of the term metacognition?

Metacognition is the objective recognition and control of what you perceive. In other words, it means to recognize what you are cognizant of.

Metacognition was originally a term used in psychology, but it has become generally known because it has been used to improve self-control and interpersonal relationships by enhancing this metacognitive ability.

Although I myself have not received any training or special study in metacognition, I have noticed that the main purpose of the employee development plan I am working on at my current workplace is to improve this metacognition.

In other words, it is precisely in an organization like a company that an individual who can get along with everyone and has high communication skills is valued, and in order to acquire these skills, it is effective to enhance metacognition.

Recently, more and more places are incorporating the idea of mindfulness in order to enhance metacognition.

One meditation technique is to objectify oneself by having another person observe the thoughts and feelings (pleasant, unpleasant, positive, negative, etc.) that keep popping into one’s head one after another from as neutral a standpoint as possible.

This objectification of oneself leads directly to self-control and self-discipline, and as a result, it is also useful for building good interpersonal relationships.

So far, I have talked about the meaning of metacognition and enhancing metacognition, but I myself feel that while metacognition is important as a people skill, there is a sense of anxiety that if we focus too much on it, we may lose our sense of self.

This is because while it is important to look at oneself objectively and to conform to organizations and people, I think it is also very important for personal happiness to follow one’s instincts and trust one’s intuition.

And perhaps it is also important not to make the wrong decision when it comes to looking at oneself objectively and when it comes to trusting one’s intuition.

I will try to dig a little deeper in my own way and report back if I notice anything else.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.