中学生のときにポール・ニューマンというハリウッドの映画スターに憧れたことがきっかけで、当時彼が来ていたアイビーファッションに興味を持つことになります。
そして実際に最初に自分で購入したのは、バスというメーカーのコインローファーだったと記憶しています。
大学生になると、イタリアや英国の革靴やスエードの靴を履くようになり、当時はバイトで稼いだお金はほぼ全てファッションに注ぎ込んでいました。
社会人になると、ファッションに対する情熱も冷めてしまい、この20年くらいは革靴に代わり、アウトドアブランドのゴアテックスのトレランやランニングシューズばかりを20足くらい履き潰してきました。
情熱は冷めたと言いましたが、なんだかんだ言っても靴に対してはそれなりのこだわりがあるようです。
そしてここ最近急にノスタルジックな気持ちが戻ってきて、昔履いていた靴を買い直しています。
アイキャッチで使った画像は、最近買った靴を並べています。
もちろん、バスのコインローファーもあります。
ちなみに、この記事を書こうと思ったのは、大学生の時に読んだ、”どうにも目の離せぬ男たち”という、ある分野での第一人者を紹介した本の中で、シューズデザイナーの高田喜佐さんが語っていた言葉が今でも残っているからです。
ちょっと紹介してみたいと思います。
男の靴は道具だと思う。
はき心地と機能性を第一に選んでほしい。
男の靴は、丈夫で長持ちしてほしい。
しっかりとした作り、実用的な靴であってほしい。
流行に左右されてほしくない。色やデザインで選んでほしくない。
本物のトラディショナルな良い靴をはいてほしい。
最低必要な、基本の靴だけあれば良い。ローファーとスニーカーと、プレントウの紐じめと、ワークブーツと、この四足があれば良い。
そしてよく磨き、修理に出し、何年も何年もはいてほしい。
この言葉を聞いたときに、本物を持つ喜びと、できるだけシンプルに生きるという指針をもらったような気がしました。
30年以上前、大学生の時に聞いた、シューズデザイナーの第一人者であった高田喜佐さんの言葉が今でも自分の靴に対する基本になっています。それは、男の靴はローファーとスニーカーと、プレントウの紐じめと、ワークブーツの四足があれば十分だという言葉です。