ロゴス(西洋的論理)とレンマ(東洋的論理)

皆さんは、ロゴスとレンマという言葉を聞いたことがありますでしょうか。

ロゴスは西洋のユダヤ・キリスト教の論理で、この論理は「A」か「非A」か、「善」か「悪」か、というふうに、二者択一となります。これは砂漠で生活するためには、水場を求めて、右に行くか、左で行くか、常に決断を迫られるわけです。選択次第でその後の運命は生か滅か、大きく違ってくる。

一方、レンマは仏教の論理となり、例えば「A」というのは「非A」があって初めて存在する、言い換えれば「善」は「悪」があって初めて存在する。ゆえに「善」も「悪」もそれ自身では存在し得ないが、しかし現実には存在している、という論理となります。根本にあるのは「すべてのものは互いに相まって存在している」という考え方で、これは、森林には生が満ち満ちており、砂漠と違って、生か滅か、行く手を思い悩む必要がない、区別する必要がない、という背景と密接な関連があるそうです。

私自身、海外で10年以上暮したことと、外資系の会社で30年近く働いてきた経験から、このロゴスとレンマの論理大変身近に感じています。日本のマーケットや文化をアメリカ人や西欧の人に理解してもらうために、また本社の人を説得するためのプレゼンを行う時には、ロゴスの論理とレンマの論理を上手く使い分けることが非常に重要な要素になっています。まだまだ修行の身ではありますが、ロゴスとレンマの論理を自由自在に飛び回れることができれば本当の意味でのグローバルな人材になれると思っています。

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サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.