エンスージアストを目指して

昔愛読していたNAVIという自動車雑誌に、エンスージアスト(略してエンスー)という言葉が使われていました。日本語では、熱狂者という意味になります。国産自動車メーカーが世界で勝負できているのは社内に多くのエンスーがいるからだと思っています。エンスー最高。

”日産自動車は日欧中向けにガソリンエンジンの新規開発をやめる方針を固めた。世界的に強化される排ガス規制に対応するため電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)向け駆動装置の開発に投資をシフトさせる。日本車大手でエンジン開発の終了方針が明らかになるのは初めて”

今朝の日本経済新聞の記事からの抜粋ですが、35年前に免許を取って以来、日産の栄光と挫折、そして復活をみてきた身として何か惜別の思いが込み上げてきました。

自動車産業は日本にとっての基幹産業ですが、日本製といえば粗悪品の代名詞だった頃から技術開発を続け、いつしか、Made in Japanイコール最高品質という称号をもらえるようになったのは国産自動車メーカーのおかげではないでしょうか。

国内需要に止まることなく、海外に挑戦した経営陣の叡智と、海外の自動車メーカーに真っ向勝負をかけて技術革新を続けていったエンジニアの職人魂には尊敬の念しかありません。

この国産自動車メーカーの成功は、挑戦し続けることの大切さと、日々コツコツと努力を続けていく職人魂の尊さを私たち日本人に教えてくれたような気がします。

35年近く前に免許を取ったときに、NAVIという自動車雑誌を長らく愛読していました。

その雑誌で”エンスージアスト(略してエンスー)”という言葉が頻繁に使われていました。

日本語の意味は、”熱狂者”、”熱意の強い人” となりますが、この雑誌の購買ターゲット層は、当時の欧州車に熱を入れている人たちで、その人たちをエンスーと呼んでいたのです。

そして、日産には、エンジニアにも、デザイナーにも、車が好きで好きでたまらないエンスージアストの人がいっぱいいると想像します。

がんばれ、日産。

(English)

“Nissan Motor Co. has decided to stop developing new gasoline engines for Japan, Europe and China. The company will shift its investment to developing drive units for electric vehicles (EVs) and hybrid vehicles (HVs) to meet tighter emissions regulations worldwide. This is the first time that a major Japanese car maker has revealed its policy of ending engine development.”

This is an excerpt from an article in this morning’s Nihon Keizai Shimbun, and as someone who has seen Nissan’s glory, setbacks, and revival since I got my license 35 years ago, I felt a sense of regret.The automobile industry is a key industry for Japan, and it is thanks to domestic automakers that they have been able to continue technological development since the days when the term “made in Japan” was synonymous with inferior products, and have somehow come to be known as “Made in Japan”, which means top quality.

I have nothing but respect for the wisdom of the management team that took on overseas challenges without stopping at domestic demand, and for the spirit of craftsmanship of the engineers who continued to innovate technology to compete head-on with foreign automakers.

I feel that the success of this domestic automaker has taught us Japanese the importance of continuing to challenge ourselves and the preciousness of the spirit of craftsmanship that keeps us working hard day after day.

When I got my driver’s license almost 35 years ago, I was a long-time reader of a car magazine called NAVI.

In that magazine, the word “enthusiast” (Ensu for short) was frequently used.

The target audience of the magazine was people who were passionate about the European cars of the time, and they were called enthusiasts.

And I imagine that Nissan is full of enthusiasts, both engineers and designers, who love cars and can’t get enough of them.

Keep it up, Nissan.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.