自己超越を目指して

マズローの欲求5段階説の5段階目は自己実現欲求。実はさらにもう一段上があり、自己超越と言います。マズローが晩年発表したものですが、意味は、見返りも求めずエゴもなく、自我を忘れてただ目的のみに没頭し、何かの課題や使命に取り組んでいる状態。まさに自分が目指しているステージです。

世の中は不平等と不合理に溢れている。

確かに、生まれてきた国や、両親、環境などを選んで生まれることはできないので、それが不平等であるといえばそうなのかもしれません。

そういう意味でいえば、今という時代に生まれてきた私たちは、何百年の前に生まれた先代の人と比べるとはるかに平等で自由だとも言えます。

かの有名なマズローの欲求5段階説でいうと、現代人の多くが、低次元の欲求レベルである、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求は満たされているわけです。

そのため、次の欲求レベルである尊厳欲求(承認欲求) を満たすためにこれだけSNS が普及しているのも納得できる気がします。

尊厳欲求が満たされると、次は自己実現欲求、そして、マズローは晩年に5段階の欲求階層のさらに上に、自己超越という段階があると発表しています。

自己実現欲求は、自分の能力を引き出して創造的活動がしたいという欲求であるのに対して、自己超越は、見返りも求めずエゴもなく、自我を忘れてただ目的のみに没頭し、何かの課題や使命、大切な仕事に貢献している状態をいうそうです。

私自身のことでいうと、53歳になり、会社員という肩書きを抜きに、自分がどれだけ自己実現をできるのかということにチャレンジしたいという欲求が出てきました。

そして、最終的には、とにかく自分の好きなこと、やりたいことに没頭して死んでいきたいと思っているので、マズローのいう最終的なステージである、自己超越を実現したいというのは本当だと実感しています。

(English)

The world is full of inequality and irrationality.

It is true that we cannot choose the country we are born in, the parents we have, or the environment we are born into, and so it may be said that this is inequality.

In that sense, we who are born in this age are much more equal and free than our predecessors who were born hundreds of years ago.

According to the famous Maslow’s Five Levels of Needs, most people today have satisfied their lower level needs, such as physiological, safety, and social needs.

Therefore, it is understandable that social networking sites have become so popular in order to satisfy the next level of need, the need for dignity (need for approval).

Once the need for dignity is satisfied, the next step is the need for self-actualization, and in his later years, Maslow announced that there is a stage called self-transcendence, which is further up the five-step hierarchy of needs.

While the desire for self-actualization is the desire to draw out one’s own abilities and engage in creative activities, self-transcendence is the state of forgetting one’s ego and immersing oneself only in one’s purpose, without seeking any reward or ego, and contributing to some task, mission or important work.

In my own case, at the age of 53, I began to have a desire to challenge myself to see how much self-realization I could achieve without the title of a company employee.

In the end, I would like to die immersed in what I like and what I want to do, so I realize that Maslow’s idea of the final stage of self-transcendence is true.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.