Economist誌 – The ratings boost enjoyed by politicians will probably fade

Covid-19のパンデミックが世界的に流行した後の、先進国10か国の指導者の支持率の推移に関する記事です。多くの国において、リーダーの支持率が上がっています。今回のように国家が危機に瀕している状況下で国民の思いが一つになり結果指導者の支持率が上がることを、英語では、rally-round-the-flag effect、日本語では旗下結集効果と言うそうです。
一方で日本の指導者の支持率は、この二か月で大きく下がっています。また、支持率28%は10か国中断然の最下位です。
首相の任期も来年9月までとされていますので、今こそ次の首相が誰になるのか私たち国民が真剣に考えなくてはいけない時が来ているのではないでしょうか。
英文
Many a regime has been toppled by a plague, but so far covid-19 is having the opposite effect. Most leaders have seen their approval ratings rise, even as the disease has killed at least 250,000 people. Morning Consult, a pollster, has found that a group of ten politicians have enjoyed an average gain of nine percentage points since the World Health Organisation declared a pandemic on March 11th. The sentiment has been felt widely: in Australia and Canada, India and Germany.
Academics call this pattern the “rally-round-the-flag” effect. It has often benefited American presidents during international crises. Studies have found that surging patriotism and meeker opposition both contribute. Yet not all catastrophes are a boon. George W. Bush’s lacklustre response to Hurricane Katrina in 2005 punctured his ratings. Tony Blair’s fell after Islamists bombed London in 2005, as did François Hollande’s after the Paris attacks in 2015. Perhaps voters felt they had failed to police domestic terrorism well, whereas Americans saw the attacks in 2001 as an act of war.
Today, voters have rallied around leaders who took covid-19 seriously. The largest bounces are in Australia, Canada and Germany, where death rates have been low among rich Western countries. Despite France’s bad outbreak, a solemn Emmanuel Macron has gained some credit. Britons got behind Boris Johnson at first. A recent dip may reflect fears that a tardy lockdown led to thousands of extra deaths.
The four leaders who have fared least well stand accused of ineptitude. Japan’s response to the outbreak compares well with most countries’, but not with its Asian neighbours. The presidents of America, Mexico and Brazil have all suggested that fears about covid-19 are overblown. Andrés Manuel López Obrador (AMLO) and Donald Trump have seen only modest bounces. Jair Bolsonaro has lost nine points.
The effects for ruling parties have been smaller. Angela Merkel’s CDU/CSU has risen by ten points, with others in single figures—suggesting that voters are rallying round leaders, not governments. History also shows that patriotic boosts are brief and recessions are costly in the polls.
Mr Trump is the only leader of the ten facing a vote soon. Despite 70,000 deaths, few Americans have changed their opinions of him yet, but he cannot afford to lose many supporters before November.
日本語訳参考例
多くの政権が伝染病の影響で倒れているが、これまでのところcovid-19は反対の効果をもたらしているようです。この病気によって少なくとも250,000人が亡くなったにもかかわらず、ほとんどの指導者が支持率を上げています。世論調査機関であるモーニング・コンサルトは、世界保健機関が3月11日にパンデミックを宣言して以来、10人の政治家のグループが平均で9パーセントの支持率向上を享受していることを見つけました。これらの世論感情は、オーストラリア、カナダ、インド、ドイツで見られています。
学者たちはこのパターンを、旗下結集効果と呼んでいます。それはしばしば国際危機が起こっている間、アメリカ大統領に利益をもたらしてきました。研究により、急上昇する愛国心と静かなる反対の両方が寄与していることがわかりました。しかし、すべての大災害が恩恵であるとは限りません。ジョージ・W・ブッシュの2005年に起こったハリケーンカトリーナへのさえない対応は、彼の支持率を傷つけることになりました。トニー・ブレアは、2015年のパリ攻撃後のフランソワ・オランドと同様に、イスラム主義者が2005年にロンドンを爆撃した後、支持率が下落しました。恐らく、有権者は国内テロを政治家がうまく警戒できなかったと感じたのに対し、アメリカ人は2001年の攻撃を戦争行為と見なしました。
今回、有権者はcovid-19を真剣に受け止めたリーダーたちのもとに集まりました。最大の勢いはオーストラリア、カナダ、ドイツであり、他の豊な西欧諸国の中でも死亡率が低く抑えられています。フランスは多くの感染者を出したにもかかわらず、厳粛なエマニュエル・マクロンはいくらかの信用を手にしました。英国は当初ボリス・ジョンソンに後れを取りました。直近の落ち込みは、遅延した都市封鎖が何千もの余分な死をもたらしたという恐れを反映しているのかもしれません。
最もうまくいっていない4人の指導者は、その不適切さを非難されています。日本の対応は、ほとんどの国々とよく比較されますが、アジアの隣国とは比較できません。アメリカ、メキシコ、ブラジルの大統領はすべて、covid-19に対する恐れが誇張されていることを示唆しています。 アンドレス・マヌエル。ロペスとドナルド・トランプは控えめな反発しか見ていません。ジャイール・ボルソナーロは、9ポイントを失いました。与党への影響は小さいようです。アンゲラ・メルケルのCDU /CSUは10ポイント上昇し、他の政党は1桁です。これは、有権者が政府ではなく、指導者に集まっていることを示唆しています。歴史はまた、愛国心による後押しは短い間のことであり、不況は世論調査では支持率にマイナスに作用することを示唆しています。
トランプ氏は、これら10人のリーダーの中で、すぐに投票を迎える唯一のリーダーです。 アメリカではこれまで7万人が亡くなったのに関わらず、まだ彼に対する意見を変えたアメリカ人はまだほとんどいません。しかしながら、この11月までに多くの支持者を失う余裕はありません。
単語
toppled = (上部が重くて)ぐらつく、倒れる、(今にも倒れそうに)前に傾く
plague = 疫病、伝染病、ペスト、異常大発生、大襲来、やっかい物
approval ratings = 支持率
rally-round-the-flag effect = 旗下結集効果
meek = (腹を立てず)じっと我慢する、おとなしい、素直な、屈従的な、いくじのない
lacklustre = どんよりした
punctured = パンクさせる、(…に)(針などで)穴をあける、傷つける、台なしにする
dip = (一時的な)下落
tardy = (動きの)のろい、遅い、遅ればせの、(…に)のろくて、遅くて、遅刻した、遅刻して
ineptitude = 不適当、愚かさ、ばかな行為
overblown = ふくれあがった、ひどく大柄な、太りすぎた、誇張された、大げさな、満開を過ぎた、盛りを過ぎた
bounces = はずむ、バウンドする、はね上がる、跳び上がる、とびはねるように歩く、はずみながら進む、あわただしく動く、不払いとして戻ってくる

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サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.