挫折との付き合い方

茂木健一郎さんの著作 ”続ける脳” の中から「挫折との付き合い方」で紹介されていたエピソードの中で、「猿田彦珈琲」を立ち上げた大塚朝之さんの経験が興味深かったので紹介します。

猿田彦珈琲は、「たった一杯で幸せになるコーヒー屋」というコンセプトが今とても人気を集めています。世界にたった5%しか存在しないと言われる、標高1,500メートル以上でとれるコーヒー豆を使って、一杯ずつハンド・ドリップで提供します。(中略)今でこそ人気店ですが、店主の大塚さんはもともとコーヒー店を目指していた訳ではありませんでした。夢をあきらめることから、彼の成功は始まったのです。
大塚さんは、コーヒー店を始める前は俳優をしていました。俳優として、1,000回以上のオーディションを受けては、落ちる、という生活を10年も続けていました。就職活動で何百もの会社に落ちて、うつ状態になってしまった話を聞きますが、大塚さんは10年もの間、耐えてきたわけです。
しかし、大塚さんは、「これだけ続けてきたのだから、もう自分には俳優しかない」とは考えませんでした。新しいチャンスを、見事つかみとったのです。

”俳優として、1,000回以上のオーディション” とさらっと書かれていますが、凄いことですね。この生活を10年続けていたということなので、毎週1回から2回はオーディションを受けていた計算となります。


大塚さんのケースの場合、10年以上細々と続けた俳優業での経験が、果たしてコーヒー店での成功に役立ったのでしょうか。私はその答えはわかりませんが、10年以上、一つことをこつこつと続けてきたことは、例え俳優業で大成しなかったとしても、コーヒー店での成功に役立ったと信じたいです。


俳優業を諦めた時には挫折感を感じたかもしれませんが、人生はやり直しがきくということを大塚さんは身をもって学ばれたのではないかなと思いました。

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サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.