決めたがらない日本人、決めたがるアメリカ人

Raised hands of different race skin color isolated on white background. Diversity concept. Vector illustration.

外資系の会社で働いていると、日本の常識がグローバルスタンダートからは外れていることを意識することがありますが、日本には日本なりの理由もあるんですよね。

会社員生活も30年を迎えましたが、そのうちの20年近くは、外国人の上司に仕えてきました。

特にアメリカ人の上司にレポートしてきた年数が一番多くなりました。

また、今の会社ではシニアマネージメントの仕事をさせてもらっているので、アメリカ本社のアメリカ人とのやりとりが多くなります。

他にも、オーストラリア人、中国人、シンガポール人、インド人、韓国人、アイルランド人、フランス人など様々な人種の人と仕事をしてきましたが、他のどの人種とも違う日本人の特性として、日本人は何かリーダーシップを取って物事を決めることが苦手ということが上げられます。

最初は、英語力の問題かなと思っていましたが、中国人の同僚は英語力にハンディがあっても堂々と議論したり、リーダーシップを取ってきます。

もちろん英語の能力が影響していることは間違いありませんが、それ以外にも日本人はもともとルールを従うのは得意でも、ルールを作るのは苦手なのかもしれません。

職場において、”ゲームチェンジャー”という言葉を聞く機会が増えました。

これは、自分たちが主導権を握るために、ゲームには参加するだけでなく、ゲームのルールを作る側に回ることが大切で、自分たちがゲームを支配するという意味で使われることがあります。

また、アメリカ人の上司が良く言っていたことに、「自分で選択しなければ、誰かが選択することになり、誰かが決めたことにただ従うことほどつまらない仕事はない」という言葉がありました。

私自身は、30年も外資系の会社で、様々な国、人種の同僚と働いてきて、国際的に通用するグローバルな人間になりたいという憧れを持ってきました。ただ、最近は、日本人には日本人の良さがあるのだから、日本の良さをもっと世界に向けてアピールしていくべきではないかという気持ちが大きくなっています。

ただ、このままでは、世界での日本のプレゼンスは上がっていかないので、日本をもっとアピールするために何ができるかを自分なりに考えてみたいと思います。

(English)

I have been working in the corporate world for 30 years now, and for almost 20 of those years, I have served foreign bosses.

In particular, I have reported to an American boss for the most number of years. Also, my current company allows me to work in senior management, so I have a lot of interaction with Americans at the US headquarters.

I have also worked with Australians, Chinese, Singaporeans, Indians, Koreans, Irish, French, and many other ethnic groups, and one characteristic of the Japanese that is different from any other ethnic group is that they are not good at taking leadership and making decisions.

At first, I thought it was a matter of English proficiency, but my Chinese colleagues, even though they have a handicap in English, are able to discuss and take leadership without hesitation.

Of course, English ability is a factor, but I also think that Japanese people are good at following rules, but not so good at making them.In the workplace, I have heard the term “game changer” more and more often.

It is important to not only participate in the game but also to be on the side of making the rules of the game so that we can take control of the game.

Also, as my American boss used to say, “If you don’t make your own choices, someone else will, and there is no job more boring than simply following what someone else decides.

I myself have been working in a foreign company for 30 years with colleagues from various countries and races, and I have always longed to become a global person who can work internationally.

However, recently I have been feeling more and more that Japanese people have their own merits and that we should promote the merits of Japan more to the world.

However, if things continue as they are, Japan’s presence in the world will not increase, so I would like to think in my own way about what I can do to make Japan more appealing.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.