気持ちの在り方

オリックスで打撃投手を務めていた頃、不調に陥った選手に「投げましょうか?」と声を掛けると、ほとんどの場合、 「頼む」 と答えが返ってきた。練習することによって、少しでも不安を取り除きたいと思うのが人情というものだろう。 
そんな中、私の申し出に一人だけ首を振った選手がいた。当時20歳だったイチロー選手である。 試合後にその理由を尋ねてみたところ、彼は「僕はこんな心境で試合に臨みたいんです」 と言う。 「どんなに好きな野球でも、毎日続けていると、もう疲れた、きょうは嫌だなと思う時ってないですか?そうなっては、自分の能力って絶対に発揮できないですよ。バットが持ちたくて持ちたくてしょうがない。そういう心境で、僕は試合に臨みたいんです」 そして彼はこう後を続けた。「初めてお父さんとキャッチボールした時、どんな気持ちになりましたか?またやりたいなと思ったでしょ。その気持ちなんですよ。そういう気持ちが自分でしっかりつくれれば、絶対に技術って向上していくと思いますよ」 


以上、イチロー選手が20歳だったころ、打撃コーチを務めていた方が書いたイチロー選手の逸話です。


何か好きで始めたことも、学びのためにやっていることも同じことを続けていると、それを義務に感じてしまったり、惰性でやっているだけだったりと、最初にあったモチベーションが続くないこともあると思います。


そんな時は、その作業をする前に、1分でも2分でも時間を取って、その作業に集中するための自分の気持ちを整えることが大事だと思います。


例えば、私の場合、長い英文を音読する際は、一字一句丁寧にはっきりと音読することで発音が良くなると自分に言い聞かせて、できるだけ集中するように気持ちを整えることで集中力を高めることに役立っています。


また、子供の頃に憧れたハリウッドの映画スターのように英語を話せるようになった自分をイメージすることしっかりと自分の気持ちを作れるようになります。

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.