The Economist誌 – Is China winning?

今や、コロナウィルスの感染による死者数が、イギリス、フランス、スペイン、イタリア、米国で、中国の死者数を上回っていますね。中国共産党トップの習近平(しゅうきんぺい)氏は国内の党に対する求心力を高めるために、如何に政府が迅速に流行を抑制したかの勝利宣言をしたようですが、他の世界を見るとまだまだ収束をする兆しは見えないですね。私たちは、これから未曾有の世界大恐慌を経験することになるのでしょうか。

英文
This year started horribly for China. When a respiratory virus spread in Wuhan, Communist Party officials’ instinct was to hush it up. Some predicted that this might be China’s “Chernobyl”—a reference to how the Kremlin’s lies over a nuclear accident hastened the collapse of the Soviet Union. They were wrong. After its initial bungling, China’s ruling party swiftly imposed a quarantine of breathtaking scope and severity. The lockdown seems to have worked. The number of newly reported cases of covid-19 has slowed to a trickle. Factories in China are reopening. Researchers there are rushing candidate vaccines into trials. Meanwhile, the official death toll has been far exceeded by Britain, France, Spain, Italy and America.


China hails this as a triumph. A vast propaganda campaign explains that China brought its epidemic under control thanks to strong one-party rule. The country is now showing its benevolence, it says, by supplying the world with medical kit, including nearly 4bn masks between March 1st and April 4th. Its sacrifices bought time for the rest of the world to prepare. If some Western democracies squandered it, that shows how their system of government is inferior to China’s own.


Some, including nervous foreign-policy watchers in the West, have concluded that China will be the winner from the covid catastrophe. They warn that the pandemic will be remembered not only as a human disaster, but also as a geopolitical turning-point away from America.That view has taken root partly by default. President Donald Trump seems to have no interest in leading the global response to the virus. Previous American presidents led campaigns against HIV/AIDS and Ebola. Mr Trump has vowed to defund the World Health Organisation (WHO) for its alleged pro-China bias . With the man in the White House claiming “absolute power” but saying “I don’t take responsibility at all”, China has a chance to enhance its sway.


Even so, it may not succeed. For one thing, there is no way to know whether China’s record in dealing with covid-19 is as impressive as it claims—let alone as good as the records of competent democracies such as South Korea or Taiwan.


Outsiders cannot check if China’s secretive officials have been candid about the number of coronavirus cases and deaths. An authoritarian regime can tell factories to start up, but it cannot force consumers to buy their products. For as long as the pandemic rages, it is too soon to know whether people will end up crediting China for suppressing the disease or blaming it for suppressing the doctors in Wuhan who first raised the alarm.


日本語訳参考例
中国にとって今年はひどい始まりでした。武漢で呼吸器系ウイルスが蔓延したときに、共産党当局者の本能はそれを隠すことでした。一部の人はこれが中国の「チェルノブイリ」になるかもしれないと予測しました—核事故に対するクレムリンのついた嘘が、ソビエト連邦の崩壊を早めたことの引用として使っています。彼らの予測は間違っていました。中国与党は、最初の不手際から、驚くべきな範囲と厳格さを持って迅速に検疫を課しました。厳重な閉鎖は上手く機能したようです。新たに報告されたCovid-19の症例数は、徐々に低下しています。中国にある工場は再稼働しています。そこにいる研究者たちはワクチンの開発を急いでいます。一方で、英国、フランス、スペイン、イタリア、アメリカでは公式の死者数が中国をはるかに上回っています。


中国はこの状況を勝利として迎えています。広大な宣伝キャンペーンは、中国が強力な一党支配のおかげでその流行を抑制したと説明しています。 3月1日から4月4日までの間に、40億枚近くのマスクを含む医療キットを世界に提供することで、中国は今その慈悲の心を示しています。その犠牲的行為が、世界の他の人々が準備する時間を稼いだと述べています。もしも西側の民主主義国家がただ無駄遣いをするした場合、その結果は彼の国の政府のシステムが中国のそれよりも劣っていることを表すことになるとしています。

西側の、神経質な外交評論家を含む一部の人々は、中国が破滅的な大災害に対して勝者になると結論づけました。彼らは今回の世界的流行が人的災害としてだけでなく、アメリカから離れた地政学的転換点としても記憶されることになると警告しています。その見方は、何も深く考えず部分的に根付いています。ドナルド・トランプ大統領は、ウイルスに対して世界的な対応を先導することに関心がないようです。過去のアメリカ大統領は、HIV /エイズとエボラに対するキャンペーンを主導しました。トランプ氏は、世界保健機関に中国寄りの偏った贔屓があると主張していて、拠出金を出さないとしています。このホワイトハウスの住人は「絶対権力」を主張しているものの「私はまったく責任を負わない」と述べており、中国はその勢力を強化する機会でもあるのです。

それでも、成功しないかもしれません。 1つには、Covid-19に対処した中国の記録が彼らが主張しているほど感銘を与えるかどうか、さらには韓国や台湾など、能力のある民主主義国家の記録ほど優れているかどうかを知るよしありません。

部外者には、中国の秘密当局がコロナウイルスの症例数と死亡数について正直であったかどうかを確認することはできません。独裁政権は、工場に立ち上げを命じることはできますが、消費者に自社製品の購入を強制することはできません。パンデミックが蔓延している限り、人々が中国を病気の抑制と非難するか、最初に警報を発した武漢の医師を抑制したと非難するかどうかを知るのは時期尚早です。


単語
hush  up = 人に知れ渡らないようにする、口をつぐませる、もみ消す
hasten = 急がす、せきたてる、早める、促進する 
bungling = へまな、不手際な
trickle = したたる、ぽたぽた落ちる、ちょろちょろ流れる、ぽつぽつ来る
hails =歓呼して迎える、呼び止める
benevolence = 慈悲心、博愛、慈善、善行
squandered = (…に)浪費するdefund = 出資を取り消す
candid = 率直な、腹蔵のない、遠慮のない、ずけずけ言う

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サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.