The Economist誌 – Crucible of creative disruption

ピンチをチャンスに。
コロナの影響で大打撃を受けている小売業においても、莫大な費用のかかる業務転換などを行わなくても工夫と創意で売り上げを上げている企業もあるという事例の紹介です。個人においても、こういう時だからこそ新しいことにチャレンジしたり、読めなかった本を読んだりと自分のイノベーションにいそいそと取り組んでいきたいですね。

英文
The first thing about corporate innovation that the pandemic has changed is its cost. Doing anything novel at large firms typically involves oodles of capital. Right now, while companies preserve cash to stay liquid as revenues dry up, fresh investments are the last thing on most bosses’ minds. Some are discovering ways to do things differently without huge outlays.


The chief executive of a big European food retailer explains how his firm managed to increase online fulfilment by more than 50%, with no new capital investments, thanks to all-night picking and packing at stores. Evergrande, a big Chinese property firm, encouraged its sales force to use social media and virtual-reality technology to promote homes during the country’s covid shutdown; its sales more than doubled in February to $6.4bn. One foreign buyer recently paid £6m ($7.4m) for a home in London after only a 3D virtual tour. Matterport, a Californian firm, says its 3D cameras are selling like loo rolls.

The crisis has emboldened managers to move faster and to try out risky new ideas on larger groups of customers. As the boss of a Fortune 500 firm recently put it, “We are learning more by testing than [from] months spent [with] analysts and endless meetings.” Despite a worldwide retail apocalypse, Nike saw global internet sales of its sporting goods rise by over a third in the three months to February, thanks to a deft digital pivot inspired by its early covid-19 experience in China. Revenues from its Chinese online offering grew by triple digits in January and February, year on year, as consumers shared workouts through WeChat and other social media. Its sweat-inducing masterclass is being streamed more than 800,000 times a week on YouTube.

日本文訳参考例
コロナな大流行がもたらした企業のイノベーションに関する最初の変化は、コストです。大企業において何か新しいことを行うには、通常、たくさんの資本が必要となります。現在、企業は収益が枯渇しても流動性を維持するために現金を保持しようとします、そのため、ほとんどの企業トップは、新たな投資をすることは最後にすることだと考えています。彼らの中には多額の費用をかけずに物事を別の方法で行う方法を発見している人もいます。


ヨーロッパのある大手食品小売業者の最高経営責任者は、彼の会社が、夜を通して店舗での回収と梱包のおかげで、新しい資本投資をすることなくオンラインでの注文処理能力を50%以上増加させることに感謝しています。中国の大手不動産会社であるEvergrandeは、営業部隊にソーシャルメディアとバーチャルリアリティテクノロジーを使用して、国が閉鎖中にも拘らず住宅を宣伝するよう奨励しました。結果、 2月の売上は2倍以上の64億ドルに達しました。 1人の外国人バイヤーは、3Dバーチャルツアーを終えただけで、ロンドンの自宅のローン600万ポンド(740万ドル)を最近支払い終えることができました。カリフォルニアの会社であるMatterportは、彼らの商品である3Dカメラが、まるでトイレットペーパーのロールのように売れていると述べています。

危機により、マネージャーはより迅速に大胆に行動し、より大きな顧客グループに対してリスクのある新しいアイデアを試すようになりました。 Fortune 500企業のボス達が最近言ったように、「私たちは、分析や終わることのない会議に費やした数か月間よりも、テ市場テストによって多くを学んでいます。」世界的な小売業の大惨事にもかかわらず、ナイキはスポーツ用品の海外インターネット販売を中国での初期のcovid-19の経験に触発された巧みなデジタルへ転換のおかげで2月までの3か月で3分の1以上増加しました。消費者がWeChatやその他のソーシャルメディアを介して家の中でできるワークアウトビデオを共有したため、中国のオンラインサービスの収益は、1月と2月に前年比で3桁増加しました。その汗をかくマスタークラスのビデオは、YouTubeで週に80万回以上ストリーミングされています。

英単語
novel = (よい意味で)新しい、新奇な、奇抜な
oodles = たくさん、どっさり
preserve = 保存する、維持する、保つ、留める
outlay = 支出額、経費 
emboldened = 大胆にする、勇気づけてさせる
apocalypse = 大惨事、災害
deft = (すばやくて)器用な、手際のよい、巧みな、(…に)器用で、巧みで、手際がよくて
pivot = 転換

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サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.