日本のコロナ対策のための経済支援で使われる財政支出は、自国GDPの21%に当たり、その割合は世界でも最も多いそうです(タイトルのグラフ参照)。
記事の中で触れられている通り、アメリカの失業者は4月には3,300万人まで膨れ上がり、失業率が10%を超えるそうです。一方日本の失業率も増えているものの3%程度に抑えられています。日本の現在の債務残高はGDPの237%、それでもGDPの21%に当たる約107兆円の支出をコロナ対策に使うということは日本政府の苦し紛れ、その場しのぎの対策なのでしょうか。
私はそうは思いません。以前にもこのブログで書いたことがありますが、今は一人でも多くの日本人が生産者になること、そして生産者であり続けることがとにかく日本の経済を支えていくために必要ですし、生産者で居続けることで収入を得て、それが消費に周っていくことで、また生産者が生まれるという経済の循環が日本の未来を明るくしていくと思っています。
日本人は、これまでも敗戦や自然災害などの困難から立ち直ってきました。今回もそうであると信じています。
英文
Global lockdowns in response to the coronavirus have resulted in economic turmoil and what is expected to be the worst downturn since the Great Depression in the 1930s. In the United States alone, more than 33 million workers have filed for unemployment since mid-March while the European Union has announced it is expecting a 7.4% contraction in its collective GDP for 2020. The crisis has prompted governments to adopt emergency financial measures and develop aggressive stimulus packages to avoid a catastrophic and historic global economic collapse. Ceyhun Elgin, an economics professor at Columbia University, has been tracking the scale of responses in 166 different countries.
The U.S. has committed to the largest rescue package of any country by far with the three phases of congressional stimulus working out at $8.3 billion, $192 billion and $2.5 trillion. Elgin’s analysis shows that while the U.S. response is the largest in purely financial terms, it is not the most aggressive bailout in relation to economic size, equating to approximately 13% of U.S. GDP. As the following infographic featuring a selection of key countries shows, that is behind Japan’s rescue package which is estimated to be just over 21% of GDP. In Europe where Spain and Italy have endured devastating outbreaks of COVID-19, the size of the stimulus packages are estimated by Elgin to be 7.3% and 5.7% of GDP respectively.
日本語訳参考例
コロナウイルスへの対応における世界規模の都市封鎖は、経済的混乱を引き起こし、1930年代の大恐慌以来最悪の景気後退であると予想されています。米国だけで、3月中旬以降、3、300万人以上の労働者が失業を申請しましたが、EUは、2020年のGDP全体で7.4%の縮小を期待していると発表しました。破壊的で歴史的な世界経済の崩壊を回避するために、緊急の財政支出及び積極的な刺激策を出動することが政府に求められました。コロンビア大学の経済学教授であるCeyhun Elginは、166か国での対応の規模を追跡しています。
米国は、議会刺激策の3つのフェーズが83億ドル、1,920億ドル、2.5兆ドルに達していることで、これまでにどの国でも最大の救援パッケージに取り組んできました。 Elginの分析によると、米国の反応は純粋に金銭的には最大ですが、経済規模に関しては最も積極的な救済策ではなく、米国のGDPの約13%に相当します。主要国の抜粋を取り上げた次のインフォグラフィックが示すように、これはGDPの21%強と推定されている日本の救急パッケージの背後にあります。スペインとイタリアがCOVID-19の壊滅的な大発生に耐えたヨーロッパでは、刺激パッケージのサイズは、GDPのそれぞれ7.3%と5.7%であるとElginは推定しています。
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