Being と Doing

Eckhart Tolle(エックハルト・トール)氏のベストセラー本、”A New Earth” を読んでいます。

トール氏のもう一冊のベストセラー本である、”The Poer of Now” は10年以上前に読んだ記憶がありますが、禅や仏教を基本とした考え方が英語で読める良質な本でした。

今回、この本の中で印象に残っていることに、Being とDoingの違いを説明している箇所があります。

仏教や禅の教えでは、幸せになる方法は、”唯一、ただ今この瞬間を生きること”とされています。確かにその通りだと思いますが、具体的に今この瞬間を生きるとはどういう意味なのでしょうか。

この本の中では、例えば、本を取りに部屋の中を歩いている時には、歩くことだけに集中することが大事だと説いています。この場合、Doing は、本を取りに行くことで、Beingは、歩くことになります。

つまり、今している作業や行動には、目的となる “Doing” が存在する訳ですが、まずは、その作業や行動である “Being” に集中、没頭することが今を生きるということだと説明しています。

私自身の事例に当てはめてみると、今日は、1日で英語の本を100ページ読むという目的を設定した場合、これが “Doing” となり、”Being” は本に書かれている文章を読んで理解するということになります。

Being に集中できている時は、読むという行為に没頭していて、他のことは目に入らないのですが、Doingが先に来てしまうと、後何ページ読まなくてはならない、このペースだと100ページ読み終わらないなどと頭の中に余計な考えが出てきてしまい、結局本の内容が頭に残っていないということを経験しました。

座禅や瞑想は、正に、このBeingな状態になるための手段だと思いますが、普段の日常生活の中でも、例えば、ただ歩くことだけに集中したり、ただ食器を磨くことだけに没頭したりと、Beingを鍛えることができるのだと思いました。

1日の生活の中で、このBeingの状態が多ければ多いほどその人の人生は充実していると言えるのではないでしょうか。

(English)

I’m reading “A New Earth,” a best-selling book by Eckhart Tolle.


Another best-selling book by Eckhart Tolle, “The Poer of Now”, which I remember reading more than 10 years ago, is a good book in English that explains the basic concepts of Zen and Buddhism.
One of the things that impressed me in the book this time was the part that explains the difference between Being and Doing.

In the teachings of Buddhism and Zen, it is said that the only way to be happy is to live in the present moment.

I think this is true, but what exactly does it mean to live in the present moment?

In this book, for example, when you are walking around the room to pick up a book, it is important to concentrate only on walking. In this case, doing is going to get the book, and being is walking.

In other words, the work or action you are doing right now has a “doing” as its purpose, but the first step is to focus on and immerse yourself in the “being” of that work or action, which is to live in the present moment.

In my own case, if I set a goal to read 100 pages of an English book in one day, this would be my “Doing,” and my “Being” would be reading and understanding the text in the book.

When you are focused on Being, you are absorbed in the act of reading and nothing else matters. In the end, I found that I could not retain the content of the book.

I believe that zazen and meditation are indeed a means to achieve this state of being, but I also realized that we can train our being in our daily life, for example, by concentrating only on walking or polishing the dishes.

The more of this state of Being there is in a day’s life, the more fulfilling that person’s life will be.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.