天国の父との会話

2年半前に亡くなった父。この先の人生の計画を報告しに墓参りに行ってきました。墓前で父に向かって話しかけていると、35年くらい前に私が大学生だったときに父から言われた言葉が突然降ったように甦ってきました。父と久しぶりに会話ができて嬉しかったです。

昨日は久しぶりに父の墓参りに行ってきました。

平日のお昼頃だったので他に誰も墓参りをしている人はおらず、父の墓前で近況報告をしていました。

そんな時に、なぜだか急に、父から昔言われた言葉が降りてきたのです。

その言葉とは、

”お前は本当に真面目なやつだな” 

自分が大学生の時に言われた言葉なのですが、どのようなシチュエーションで言われたのかは今となっては思い出せません。

ただ、この言葉自体が、その後も私の中にずっと残っていて、自分は真面目だけが取り柄だから、何事も真面目に取り組まなければいけないという観念を持って生きてきたような気がします。

墓前でなぜこの言葉を思い出したのかを考えてみたのですが、それは父への感謝なのか、それとも、これまで真面目に生きてきたから、残りの人生は少し道を外れて新しい自分を探してみることの許可を取りたかったのか、それとも他に何か意味があるのか、考えても答えはでませんでした。

そんなことを考えていると、あの時の父の顔が甦り、一気に熱い感情が込み上げてきました。そして、目頭が熱くなり、みるみると墓石がぼやけてくるのでした。他に誰もいなかったので遠慮なく自分を曝け出すことができたのかもしれません。

もう今はいない人と、こうして心の中で会話をできるということは自分にとって大切なことなのでしょう。生きている時には言えなかったことも、天国にいる父とだったら、ようやく素直に、自分の弱さも曝け出すことができます。

こんなことを書いていたら、やっぱり昨日の言葉は、父に対して感謝をしたくて降ってきた言葉に違いないと思いました。


”偽りのない自分でいることがもっとも自分を輝かせることができる秘訣。真面目なことがお前らしさなのだから、これから真面目を貫きなさい”

天国にいる父から、また教わった気がしています。

(English)

Yesterday I went to visit my father’s grave for the first time in a while.

It was around noon on a weekday, so no one else was visiting the grave, and I was giving an update on what was going on in front of my father’s grave.

At that time, for some reason, words that my father had said to me in the past suddenly came to me.

Those words were.

“You are a really serious guy.”

I was a college student when he said these words to me, but I can’t remember under what circumstances he said them to me now.

However, the words themselves have remained with me ever since, and I feel that I have lived my life with the notion that I must be serious in everything I do because I am only serious.

I thought about why I remembered these words at the graveside, and I couldn’t answer whether it was gratitude to my father, or whether I had lived so earnestly that I wanted to take permission to go off the path a little for the rest of my life to find a new me, or whether there was some other meaning to it.

As I was thinking about this, my father’s face at that moment came back to me, and all at once I was filled with passionate emotions. My eyes were burning and the gravestone was blurring in my mind. Perhaps it was because there was no one else there that I was able to expose myself without hesitation.

I think it is important for me to be able to have this kind of heart-to-heart conversation with people who are no longer with us. I can finally be honest with my father in heaven about things that I could not say when he was alive, and I can expose my weaknesses.

When I wrote these things, I knew that yesterday’s words must have come down to thanking my father.

“The secret of being yourself without pretense is the secret of being able to shine most brightly. Since being serious is what you are, be serious from now on.”

I feel that my father in heaven taught me again.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.