人生にパラレルワールドはない

英書52冊チャレンジの24冊目の本であるミッドナイトライブラリーを読み終わりました。この本の主人公のノラから、人生は幾つになってからでもうやり直せる。そのためには今の自分を肯定することから始めることを教えてもらいました。

英書52冊チャレンジの24冊目に選んだ、Matt Haig氏のThe Midnight Libraryを読み終わりました。

年初からこれまでに読んだ23冊は全てノンフィクション(自己啓発本や歴史本、経済史書など)でしたが、24冊目にしてフィクション(小説)を選びました。

イギリス人の作家の書いた小説ですが、この本は本国英国やアメリカなど英語圏でベストセラーになっているだけでなく、BTSのメンバーが紹介したことで韓国でも大きな話題となっていたようです。

本の内容は、主人公のノラが自分の人生がどん底にあることを悲観して自殺を図るところから始まります。ところが彼女はうまく死ねずに目覚めてしまうのですが、そこは生と死の間であるミッドナイトライブラリーの世界なのです。そしてそこにある膨大の本は、彼女が選ばなかった人生を生きることができる本なのです。

そして彼女は、自分の人生で後悔していた、辞めてしまったことや、諦めてしまったことを選びそれを続けていた場合の人生を次々と体験していくことになります。

小説のプロットとしてはよくあるような話かもしれませんが、人生全然上手くいっていなかったノラが、子供の頃に辞めてしまった水泳を続けた人生ではオリンピック金メダリストになったり、プロになることを諦めてしまっていた音楽を続けた結果の人生では世界的に有名なロックバンドの歌姫になっていたりと話の展開が面白く最後までページが止まりませんでした。

結末はネタバレになるのでここでは紹介しませんが、人生って小さな決断や、毎日の小さな行動の積み重ねが大切で、それが数年、数十年と経つことで随分と人生って変わってくるよなと思いました。

つまり人生を変えたければ、何か大きなことを変えようとせずに、まずは毎日の小さなことから変えていくと意外と簡単に人生は変えられるということをこの本から教わった気がします。

もちろん、ノラのように実際にパラレルワールドを経験することは難しいかもしれませんが、一度きりの人生でもまだまだ人生は変われる。その思いを強くしました。

(English)

I have finished reading The Midnight Library by Matt Haig, the 24th book I chose for the 52 English Books Challenge.

The 23 books I have read since the beginning of this year have all been non-fiction (self-help books, history books, economic history books, etc.), but I chose a fiction book for my 24th book.

The novel was written by a British author, and the book was not only a bestseller in its home country of the United Kingdom, the United States, and other English-speaking countries, but it was also a big hit in Korea after it was introduced by a member of BTS.

The book begins with the main character, Nora, who is pessimistic that her life is at rock bottom and tries to commit suicide. However, she does not die well and wakes up in the Midnight Library, a world between life and death. And the vast number of books there are books that allow her to live the life she did not choose.

And she will experience one life after another that she would have regretted in her own life, if she had chosen what she had quit or given up and kept doing it.

It may sound like a typical plot for a novel, but Nora, whose life was not going well at all, becomes an Olympic gold medalist in the life she chose to continue swimming, which she quit as a child, and a world-famous rock band diva in the life she chose to continue music, which she had given up on to become a professional. The story unfolded in such an interesting way that I couldn’t stop reading until the very end.

I won’t spoil the ending for you, but I thought that life is all about small decisions and small daily actions, and that after a few years or a few decades, your life will change a lot.

In other words, I think this book taught me that if you want to change your life, don’t try to change something big, but start by changing the small things you do every day, and you will find it surprisingly easy to change your life.

Of course, it may be difficult to actually experience a parallel world like Nora did, but even if you only live once, you can still change your life. This thought was reinforced for me.

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ABOUT US

サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.