The Economist – Searching for Suga-san

英エコノミスト誌で、菅新首相の記事が取り上げられていたので、日本語で要約させていただきました。


安倍元首相と菅新首相の関係性を、豊臣秀吉と豊臣秀長に例えるとは、流石にエコノミスト誌という感じですね。


ちなみに、豊臣秀長の人物像としては、秀吉をよく助け、その偉業を成さしめた。また寛仁(心が広く)大度(度量が大きい)の人物で、よく秀吉の欠点を補ったと書かれています。


正に、安倍首相を支え続けた、官房長官としての菅さんのイメージが、この秀長像とぴったりですが、首相としては、自分は秀吉を目指すと宣言されたそうです。


国民の期待を一気に背負っての船出は大変だと思いますが、苦労人として国民の痛みの分かる、国民のための政治をしてくださることを期待しています。

(要約)


– 歴史上のロールモデル達は、政治の指導者を語る際に例えられてきました。、菅義偉は、16世紀に日本を統一した名将である豊臣秀吉の弟であり、右腕である豊臣秀長です。 安倍晋三の忠実な官房長官として8年近く勤め上げ、日本の巨大な官僚機構を裏で操ってきました。


– 安倍首相が、8月28日に体調不良で総理の職を辞任することを受けて、菅氏がそのセンターステージに立つこととなりました。 「今、私は、秀吉を目指している」安倍首相の後任として自民党党首を決めるための党大会の支部に参加中にそう語りました。そして、 9月14日、自民党内での投票で圧倒的な勝利を収め、535票のうち377票を獲得しました。


– 菅氏と安倍氏の運命は長い間絡み合っているものの、権力へ対する道はこれ以上ないくらい異なっていました。 安倍氏は、外相の息子であり、首相の孫でも、甥でもあります。一方の菅氏は、日本の東北地方の秋田県の、更に田舎の出身で、農家と学校の先生の息子です。 彼は、1955年の自民党の創設以来、どの派閥にも属していない最初の自民党総裁です。 彼は、また、議席を世襲により継承せずに総裁になったのも約30年ぶりとなります。


– 成功は、菅氏が抱える3つの課題を管理する能力にかかっています。最初は外交です。菅氏は、安倍氏が実績を残した外交にはほとんど関心を示していません。第二は自民党内です。派閥に属していないことは、菅氏にある程度の柔軟性を与えるかもしれません。しかし、特に来年の選挙で、彼がつまずくと、党内の陰謀に対して脆弱になる可能性があります。第三は、大衆の掌握です。菅氏はカリスマ性に欠け、マスコミとも闘争関係にあります。


 – 菅氏は、彼の苦労人としてのこれまでの人生と、パンケーキへの愛着を強調し、新しいイメージを形作ることを目指しました。”秋田県の農家で生まれた長男として、田舎を大切にしたい” と首相としての初めての会見でそう話しています。有権者と共に新しい盟約を開くチャンスが、思ったよりも早く来るかもしれません。国会での総理大臣としての権限は来年の秋まで続きますが、早期解散総選挙の話があちらこちらでされています。それはパンデミックの最中で危険な動きになるかもしれません。しかし、それは菅氏が影を残して脚光を浴びる準備ができているという声明でもあります。

(English)


– Historical role models say a lot about political leaders. Suga Yoshihide’s is Toyotomi Hidenaga, the younger brother and right-hand man of Toyotomi Hideyoshi, the better-known warlord who united Japan in the 16th century. As Abe Shinzo’s loyal chief cabinet secretary for nearly eight years, Mr. Suga played a similar behind-the scenes part, excelling the mobilizing Japan’s sprawling bureaucracy. 

– Following Mr Abe’s resignation due to ill health on August 28th, Mr Suga has taken centre stage. “Now I am aiming for Hideyoshi,” he told a chapter of the ruling Liberal Democratic Party (LDP) during the brief campaign to replace Mr Abe as party leader. On September 14th he won a resounding victory in the LDP’s internal contest, collecting 377 of the 535 possible votes. 


– Although Mr Suga and Mr Abe’s fates have long been intertwined, their paths to power could not be more divergent. Mr Abe is a princeling, the son of a foreign minister and the grandson and great-nephew of prime ministers. Mr Suga is the son of a farmer and a schoolteacher from Akita prefecture, a rural backwater in the north of Japan. He is the first ldp leader since the party’s founding in 1955 who does not belong to any faction. He is also the first in nearly 30 years who did not inherit his seat in parliament from a relative.


– Success will depend on Mr Suga’s ability to manage three challenges. First is the outside world. Mr Suga has shown little interest in foreign affairs, an area where Mr Abe shone. Second is his own party. Not belonging to a faction may afford Mr Suga some flexibility. But it may also leave him vulnerable to intraparty machinations if he stumbles, especially as next year’s LDP election draws closer. Third is the public. Mr Suga lacks charisma and has a combative relationship with the media.


– Mr Suga has sought to shape a new image, emphasising his hardscrabble life story and his fondness for pancakes. “As the eldest son born on an Akita farm, I want to cherish rural regions,” he declared in his first press conference as prime minister. His chance to forge a new compact with voters may come sooner rather than later. The Diet’s mandate lasts until next autumn, but talk of an early election is rampant. It would be a perilous move amid the pandemic. But it would also be a statement that Mr Suga is ready to leave the shadows and embrace the limelight. 

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サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.