The Economist誌 – Abe Shinzo draws closer to declaring a state of emergency

日本の首相が世界でどのように取り上げられているかやはり気になります。

最後に音声ファイルを添付しましたので、発音の確認にお使いください。

英文
It is here that Japan’s old ideological faultlines are playing out over the coronavirus. Conservative allies say the prime minister is dealt a poor hand in comparison with other democracies’ leaders fighting the pandemic. The stigma of Japan’s wartime militarism has rendered state power weak, with Mr Abe able only to exhort, not command. Even the new emergency law delegates powers to prefectures and municipalities—and these may only “request” that citizens follow heavily freighted instructions, with no enforcement mechanisms.
Liberal critics worry that Mr Abe, whose government over the years has harassed the press and chipped away at constitutional constraints on its authority, could use an emergency to widen his powers alarmingly. That is always a risk, given a weak civil society in Japan and given that his Liberal Democratic Party wants a revised constitution. Mr Abe’s inner autocrat might yet be unleashed. But it is striking that so far this year he has shown a paucity of leadership, not an oppressive streak.

単語
faultlines = 不完全な状態
stigma = 汚名、恥辱
render = 〈人などを〉〈…に〉する
exhort = 熱心に勧める
freighted = 担わせる(になわせる)
chip away = 少しづつ削る
paucity = 不足、不十分さ
oppressive streak = 圧制(抑圧)的な傾向

日本語訳参考例
コロナウイルスをめぐって日本の古いイデオロギーの欠陥がここにきても出ています。 保守派の同盟者は、首相は、この世界的流行と闘う他の民主主義国の指導者に比べ、手立てが悪いと述べています。 戦時中の日本の軍国主義の汚名に囚われ、安倍氏は命令ではなく勧告しかできず、国力が弱体化しました。 新しい非常事態法でさえ、県や市町村に権限を与えていて、これらは、市民に重い荷物を担わせる指示に従うよう”要請”するだけであり、強制力のある制度ではありません。

自由主義の評論家たちは、長年にわたって政府がマスコミを攻撃して、また権威に対して憲法上の制約を少しづつでも取り除いてきた安倍首相が、この非常事態を利用して自らの勢力を驚くほど拡大するのではないかと懸念しています。 日本における市民社会の脆弱さや自民党が憲法改正を望んでいることを考えれば、それは常に危険であります。 安倍氏の内面に隠れている独裁的な人格ははまだ解放されていないかもしれません。 しかし、今年に入ってから、彼が指導力に欠け、抑圧的ではないことが印象的です。

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サイト管理人: カネゴン バブルが終わる直前の1991年に、外資系の金融関係の会社に入社しました。そこでビジネスのイロハを学ばせていただき、10年以上のオーストラリアでの勤務時代には英語漬けの毎日でした。その後、縁があり、現在働いている外資系IT企業にお世話になっております。ここでは、1,000名を超える組織と日本だけでなく韓国のチームを率いる経験をさせていただき人材開発やチームエンゲージメントに注力してきました。 (このブログの最初の投稿 2020年3月2日) 人間に生まれて半世紀が過ぎました。後どれくらい自分の人生が残されているか分かりませんが、残りの人生、自分の好きなことや、興味のあることをひたすらやり続けていくことを決意しました。 それを全うすることが出来たら、人生の最後に自分の人生は本当に幸せであったなと振り返ることが出来ると思うのです。 このブログはそうした自分の想いを込めて、”幸せの達人になる” と名付けてみました。 これから毎日、”xxxの達人になる”というカテゴリー別に記事をアップしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 Writer; Kanegon Joined the US financial related company in Tokyo back in 1991 as the fresh graduate and learnt the business 101 over there including over 10 years overseas experience in Sydney, Australia. I'm currently working for US IT company in Tokyo and am fortunate to manage over 1,000 employees organization for not only Japan, but also Korea team.