最近加えた英語の勉強のルーティンに、英語セルフディベートがあります。
以前にもこの勉強法で英語力を伸ばした実績があるのですが、その学習法は、先ず何か一つ時事問題や社会問題の中から自分が興味のあるトピックを選びます。そして、その問題を解決するために考えられるアイデアをできるだけ書き出します。
アイデアを出し切ったら、そのアイデアの中から一つか二つを選び、そのアイデアに対する長所と短所を書き出した上で英語でセルフディベートをするという方法です。
この勉強法、英語はもともとロゴスの世界観、つまりロジックに元に成り立っている言語なので、ディベートと英語の相性が良くお勧めです。
また、ディベートのテクニックは、ビジネスの場において、プレゼンやセールストークでそのまま使えるので重宝します。
私自身、英語のディベートを学ぶまでは、プレゼンや人前で話すことは苦手でしたが、このディベート能力を身につけることで、今では、英語で長時間のプレゼンを行うこともこなせるようになってきました。
ところで、西洋のロゴスに対して、東洋にはレンマ的な考えがあります。
中沢新一さんのレンマ学という本からそのまま抜粋させていただくと、
「ロゴス」は「自分の前に集められた事物を並べて整理する」ことを意味しています。その本質は時間軸にしたがう線形性にあります。それに対し、「レンマ」は「直観によって事物をまるごと把握する」という意味です。西洋では伝統的に「ロゴス的知性」が重要視され、そのうちに理性といえばこの意味でばかり用いられるようになりました。ところが東洋では、「レンマ的知性」こそが、理性本来のあり方と考えられました。まさに仏教はこの「レンマ的知性」によって世界をとらえようとしたのです。大乗仏教、とりわけ『華厳経』が「レンマ的知性」による高度の達成を実現しようとしました。
私自身は、ロゴスとレンマを自由に行き来できるようになることこそ、真の意味でのグローバル人になることと考え、レンマ的な考えを英語で明確に説明できることを目標しにしているところがあります。
そのためには、引き続き英語のレベルを引き上げるとともに、同時にレンマ的知性も身につけて行かなければいけないと、中沢新一さんや、南方熊楠さんの本、はたまた華厳教の勉強をしています。
日本人として真の英語の達人になるためには、ただ英語をペラペラしゃべれるということではなくて、レンマ的知性も身につけて、堂々とロゴスの場で対等にディベートできること。
そんな大それた夢に向かって少しづつでも勉強していきたいと思います。
真の意味でグローバル人を目指すためには、西洋の理詰めと、東洋の大局観な見方が必要だと思い、英語で仏教や東洋の思想に関する本を読んでいます。彼らの土俵で、しっかりと日本人の素晴らしさを伝えていく。私の英語を勉強する原動力です。